今、窓一つから景色を眺めています
いっくん
黄昏
僕は、年末に「自殺未遂」をした。
理由は自分でも分からない...
きっかけは、ただベランダの窓から景色を眺めていたら外にでて景色を眺めて黄昏に浸りたくなって。
眺めて黄昏に浸っていたら青空がとても綺麗で毎日のように自分の心を削っている僕は魅了され、悩んでるのが馬鹿らしくなりベランダから飛び降りた。
三階のベランダ...誰かの声が僕の安否を聞いてくれている。でも、話せない。身体も動かない。目も開いていたのかも分からない。
記憶がところどころ曖昧だが確実にある。そんな僕はなぜ、考えもなしに飛び降りてしまったんだろう...「今は退院のことを考える!」と不安をごまかしていた。
現在、僕はリハビリに励んでいる。元の身体を取り戻すために。差し入れに頻繁に来てくれる家族や心から心配してくれてる周りの人達。
会ったことがなくても、話してお互いに心の拠り所になっていたネッ友。
僕には大切な人がたくさんいて、大切にしてる人からも大切にしてもらってると今更、気付いた。だから、「生きる」と決めた。
今、病棟の大きな窓から景色を眺めています。
生きる...退院したら努力の日々が待ってる。日常を取り戻すリハビリ、高校中退からの下克上、そして飛び降りたことへのフラッシュバック。
でも、今は無限に広がる青空が...雲が形を変えながら僕を励ましてくれてるように思える。
それは、僕の心が前を向いたから...そして飛び降りた時、僕が黄昏ていた青空は僕に教えてくれた。
「今眺めているのは、人類皆が眺めてる大空...君はその一人でしかない。
君はこれからなんだ、その時はその時。悩んだって仕方ない!」
と。そして、最後に告げてくれた。
「もしも、また黄昏たくなったらいつでも眺めてね。これからは、自分を元気付けるために...地上から、ね?」
今、窓一つから景色を眺めています いっくん @iku555
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます