2.かんじさせて
ストッキングを脱いだつま先から、足の甲、ふくらはぎ、膝へと、柔らかい熱がゆっくりと上がってくる。
「擽ったいってば」
軽く脚を引くけど、彼の手は簡単に私の脚を解放してはくれない。
膝から上へは、殊更に時間をかけて、ゆっくりと。
彼の唇があたしの脚の付け根に辿り着く直前で、あたしは彼の頬を両手でそっと包み込む。
「ねぇ…もっと、感じさせて?」
彼の呼吸に負けず劣らず、あたしの息もあがっているけど。
でも、まだよ。
まだまだ。
これじゃ全然、足りないわ。
もっともっと、かんじさせて。
あなたの、熱を。
あなたの、想いを。
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