第九話
「青春だね〜」
「何でそうなるんだよ!」
心臓が早くなってしまったのが、分かん無かったので、両に聞いたら、こちらの通りだ。
「何で分からないんだよ。俺は、すぐにわかったぞ」
「何だよ。病気か何かか?」
「まぁ、そうとも、言える」
「…。心筋梗塞?」
「そしたら、てめぇ動いてねぇよ」
「えぇ!?何だ?」
「分かれよ。鈍感男」
「だから、何だよ?」
「教えねぇ。あっ、俺以外にそれ言わない方良いよ。後でお前が苦しむから」
そのまま、放課後。俺は、優花に言われ、
一緒に帰って行った。
「あのさ、」
「太郎君から、話しかけてくるの珍しいね」
「うるせえ」
「ははっ。ごめん。で、何?」
「俺の友達がさ、ある女の子の前だと、心臓がうるさく、早く鳴るらしいんだ。その症状が分からなくって俺に聞いてきたんだけど、俺もさっぱり分かんなくて、優花は、分かるかな、って」
「…。その友達もだけど、太郎君も鈍感だね」
「何で!」
「それ、明らかに、恋じゃん」
鯉…?
「魚の名前の症状なの?」
「どこまで鈍感なの?バカな私でも、分かるよー。恋。誰かが好きとか、愛してるとか」
「……ええぇぇ!!!」
「わぁ、うるさいな。どうしなの?」
「そんな、そんな訳無いって」
「いやいや、何言ってんの?恋だって。その子はきっと初恋何だろうなー。いやぁー、良いねー。青春って感じでー」
そんな事無い、なら、俺はこいつのこと、す、好き、って事だよね?そんなそんな…。
「太郎君?顔、赤いよ。熱でも、あるの?」
そうだ、風邪でもあるんだ。それじゃないと、俺は…。
「あー。分かった。あの話。太郎君の事でしょ」
「ち、ちげーし!」
「ほらー、顔真っ赤になってる」
何で俺が、こんな、奴を…!
それから、俺は恋した男の子として、いじられた。
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