第七話
「青春だな」
「青春だね」
「お前ら頭いかれてるんじゃねえの?」
優花と一緒に登校したらこいつら、リア充モドキが、理由を聞いてきた。話したら、この反応だ。「頭の病院勧めるよ。今日は帰りな」
「いや、青春してるよ」
「うん。何か、アオハル!みたいな感じだね」
「本当に言ってんのか?」
「「うん」」
「まじかよ」
「何の、話ししてるの?」
「げ、優花」
「げっ、とは何だ。げっ、とは」
「何にもねーよ」
「あるでしょー。隠し事は、ダメだよ」
「何も、隠してねぇよ」
「へー。あっ私、太郎君に用事あったんだ」
「何だ?」
「お昼。一緒に食べよ」
俺は無言で、冷と両の方を見る。助けてー。
とアイコンタクトで訴えている。
「食べてきなよ。私、両と食べるから」
「うん。楽しんできな」
「えっ…?」
余りにも絶望的な言葉を聞き、耳を疑った。
「ごめん。難聴が一瞬起きたみたいだ。もう一度言ってくれ」
「た べ て き て 」
「一緒に食べよう?分かった。そう言う事だから、優花。また、今度な」
「意地でも私と、食べたくないんだ。
グスッ。うっ、」
『優花の涙攻撃。太郎は1000ダメージ食らった。残りライフ残り僅かだ』
「誰か、助けてくれないかな。一緒にご飯食べたいな」
『優花の必殺技「助けて」太郎は1億ダメージを受けた。太郎は戦闘不能になった』
「しょ、しょうがねえな」
「ありがとう」
と、ぱぁと効果音が出ていそうな、思いっきりの笑顔を向けられた。嘘泣きじゃねえか。
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