第25話英雄になった話 その6
場所レモニウム
アルボレナ
登場人物
ゴトー20歳
ジャティス司令官 上官だが部下
偉そうな髭 レモニウムのカミオカ
ミンカさん 全身胃袋
アスナさんpt 口以外胃袋
エクラミネpt 西北の西 1日目の討伐
【本文】
探索してましたといって兵士の派遣を繰り返す
乗っ取りのい つ も の 手 段じゃないか
これがあるからレモニウムは油断ならない
余計な事言わなきゃいいのにミンカさん 油断してもらわないと
発動は2秒もかからないけど、ラグナログを使っても全滅には30分はかかると思うよ
オーガを討伐しながら神無月の15に西南に帰ってきた
お目当ては、、、性能はいいが、、、、、キメラの皮鎧
つぎはぎだらけでおおよそ騎士=かっこいいの真逆を行く
しかし 炎無効、氷無効 雷無効 呪い無効と性能はいい
最西の国外拠点7でキマイラの皮をはぎ取ったところ氷無効の皮だったらしく他の皮も収集依頼が出た
王都で調査したところ属性攻撃無効の皮鎧ができたとも聞いた
それが目の前のつぎはぎのかっこ悪い皮鎧がそうだろう
早速装備してみると先の4つだが魔装備らしく全魔法255%強化がついていた
ゴトーのチートは666%でこれに今回の255%が加わる
魔装具装備がチートなのはこういった能力の回路をコピーできることだ
最初は仕組みはわからないが、設定されている魔装具、特別な魔法回路をコピーして魔石に書き込みをする
それで解析を進めてもよいし、魔装備のアイテム作るでもよい
今は4連魔石でそれどころではないし、もうゴトーは上限の666%に達したので魔法ゴーレムのの400%が+255%されるだけの効果しかない
こういった魔装具は装備作成が200%を超えている特別な人たちが作る
装備を作れれば自己強化につながるし、新しい装具の鑑定もできる
皮といっても皮革の厚さは3cmほどありかなり弾力性がある
少しは物理的にこれまで今の皮鎧より安心感はある
王家の依頼でいろいろ訓練の合間に調べてラグナロクも作れた
このラグナロク 終焉の剣は一度魔法を行使するとずっと魔法攻撃し続けるという魔装具にした
そして装備されている黒の魔石は対象の魔力吸収の貴重な魔石だ
魔法攻撃しつつ魔力回復という伝説の武具を作った
魔力が少なく肉体能力の高い<再生能力を含む>魔物は魔力の持ち出しになる
直接魔力を吸収するので魔法攻撃ができなくなる
こんな事をずらずら書いているのはキメラの皮鎧の”見た目”だよ見た目
有効だよ、、とても有効
騎士のように紋章入りの高価な金属鎧で魔法剣で討伐、、、かっこいいじゃん
ところがゴトーは クジラの髭とキマイラのつぎはぎ服、、差が付き過ぎる
装備すると全ての魔法255%の効果はある
見ためがかっこ悪い服は、着用してもかっこ悪いよ
ゴトー「かっこわりいいいいいいい」大声で叫んでしまった
騒ぎで集まった村人たちはやさしい
何も言わない、ゴトーの心からの叫びはスルーだ
偉くなったゴトーだが見た目はつぎはぎ服をきた貧乏人にしかみえない皮鎧だ
新たにローブを着用することにした、このかっこ悪さは耐えられない
エルスに「ローブ作って 紫色限定、上等な見た目」と頼んでおいた
エルスのことなので何かのローブは持っていたので黒白と灰色のローブをその場で買った
西の冒険者組合に到着する、報告を見るため3日ほどいる
気になる西北の状況を見る
西北2日目の大型魔物特にサイクロプスとトロールの状況だ
発生報告はない ほっとした
中央に寄ってから南へ向かい、レモニウムへお嫌がらせをしておく
お返しをしておかないといつまでも相手の思い通りになる
南は古くから製作系で成り立つ組合だ
制作ptがいませんとはいったいなんだのだろうか?
討伐系5ptと制作系ptは8ptいて生産系は2ptと少ない
収集系は18ptいるだけで熱心にはやっていない
5連射自動弓と3連射自動弓の製作、自動弓に使う金属レールとラックギアピニオンギアは南の冒険者組合で作っている
あちこちに据え付けの5連射自動弓があり、見慣れた柵内と柵外を決める強固な柵もある
川が多く流れていて山間の傾斜地のため大量生産は厳しい
川を越えるには船で移動して川沿いに何か所かある網で川魚をとらえて食料にしている
池もあるのでもっと収集はできそうだがそれよりひたすら弓の製作系に特化している
南の冒険者組合はこのほかに小麦の製粉場がある
冒険者ではなく小麦の生産、加工と水力を使った動力で小麦から保存食料を作る生産基地になっている
中央の町中から離れると半日もたたず南北2日東西6日の範囲はほぼ小麦を栽培している
半面、通常の口にするものはほぼ他冒険者組合からの購入だ
お金になる弓作って、確実に需要のある保存食品作って生活が成り立っている
ほんとに制作系はいないとは何だったのか、問い詰めたい
国境で会った食いしん坊ミンカさんがゴトーのおいしいお土産を独り占めしたようだ
頭から胃袋のptメンバー多いのに、、とおもいつつ、ゴトーの手持ちの食料を奪っていった
ゴトーは昼ごはんが無くなった、ミンカさん、人の食料はうば、、、と言いかけたところ怒っていたアスナのptも全員でゴトーの馬車から食事を食べている
ゴトーの作った料理はおいしいらしいが、pt全員でつまみぐいとはどうなんだろう?
【人の道としてどうなんだろう? ねえ?】
ゴトーの食料は胃袋の怪物たちに食べられているので仕方なく馬車を置いて、大きな池の南端のレモニウムとの国境へ昼ごはん抜きで視察にむかう
南の冒険者組合近くは魔物の多くが陸上生物で池の周りに池沿いに道がある
池の両側にわずかの狭い道があるだけで通行に適さない
馬車も行きかえないほど狭く、水量の多い時期にはその道は池の中という悪条件だ
こちらから丸見えで対岸で何か用意すればよくわかり侵攻して来るには不向きだ
池といっても4km四方ほどあり両国の交易は水上輸送だ
船は馬車2台分の大きさがあるがそれでもレモニウムの魔物は乗れないほど大きい
南の視察には食材収集で4日巡回することになった
ゴトーの馬車の寸胴200kgは2日で空っぽだ
頭から胃袋までできていると思っていたが全身胃袋でできてるんじゃないか?
霜月になる
初めて来る土地で周囲の状況を知るために馬車を使いたかったが、歩いて向かう羽目になった
そのおかげで小船で視察してよい産物が何点かみつけれたが、山の谷間と川で広い土地はなく農産物を輸入している理由がわかる
水は豊富でもっと産物ができそうにみえたが、山間地で傾斜地の為農地が少ない
広い平坦な土地がないときいていたが、山登りしながら食料生産はできない
作付け面積と収穫量が合わないことが常態化している理由はこの平たんな土地の狭さと船での移動だろう
成績が悪いのは食いすぎだと思っていたが現状どうにもならなそうな土地だ
水路を南冒険者組合から西南冒険者組合まで作るようクエストを出す
西南から南まで2日で来れるので重要度は低かったが、西南冒険者組合の畜産の拡大で水が少なくなってきた
見回りという名の食料収集も終わり、船に乗ってレモニウムにいく
船には新たに寸胴を作って船員に配っている
船員に配るので馬車で寸胴持ってきたんですよ?
ま だ 歩いたほうが早いアスナさん 聞いてる?ほんとに聞いてる?
ミンカさんには言っても無駄だから言わないけどさ
魔物の状況を詳しく聞くといっているが目的は嫌がらせにいく
船の良いところは荷物が多く載せられること
その代わり移動速度が遅く草がないので馬が使えないことが欠点だ
4km進むのに半日かかっで対岸に到着した
挨拶をしておく
「ゴトーです エルデバランから参りました」
「ベヒーモスの件で訪問しました」
兵士
「高名なエルデバランのゴトーさま よくいらっしゃいました」
「ささ こちらへどうぞ」
同行の3人と一緒に唯一軍事施設のようなものがある建物に入る
偉そうな髭が特徴のレモニウムの兵士?の部屋に案内される
えらそうな髭
「ようこそ レモニウムへ 高名なバランのゴトー様」
「私は カミオカです ここの兵舎の施設長をしております」
ゴトー
「カミオカ様 エルデバランからきましたゴトーです」
「今回訪問したのは ベヒーモスが領内に入ったとの事で、、、 さてどうしましょうか?」
カミオカ
「お恥ずかしいことですが、護送中に逃げだして160人の兵で追っております」
「ところがレモニウム領内で摑まえることができずご迷惑をおかけしております」
「ご不満はわかりますが、何分身内の恥 なんとか討伐して本国に報告したいものです」
「入国の許可をいただきたいものです ゴトーさま どうでしょう」
ゴトー
「放置で構いません ベヒーモス自体さして強くありませんのでね」
「私が滞在して討伐しましょう 見つかればすぐですよ」
「この地で討伐したほうが有効というものです」
カミオカ
「それには及びません 恥は自分たちで雪(そそ)ぎます」
ゴトー
「討伐で入国できないというのあれば、こちらも入国は許可しかねますね」
「本国と相談してお決めください」
「恥でもエルデバランが入国するなといっていれば説明になります」
カミオカ
「すでに相談して”無用の争いは避けよ”といわれております」
「それ、、、、」
ゴトーは発言途中で遮る
「発生の際はご連絡をお願いしますね 討伐の結果はお知らせください」
「手に余れば私がこちらに訪問して片付けますのでね カミオカ施設長様」
「念のため国境を一回りしておきます」
ゴトーたち3人は出ていく、うち合わせ通りの内容だ
会談はものの10分で終わった
これから一回りして南の冒険者組合へ引き返す
帰りは3時間程度で到着した 水の流れが良いようだ
帰ってくるともう夕方だ、早速ホコロビ草を採取しているptが見える
水辺でしか生えない 呪いの解除に使える草だ
どうせレモニウムとごたごたが起きる、、、というか起こす
ごたごたの連絡が来たのは面会から2日後、霜月の15になる
「つかまって動けません」
そりゃ一回りして30m^3壁ゴーレム80個作っときましたからね、白を切るか
ゴトー
「何のことですか? 何も設置してませんが?」
通信先のレモニウム兵士は焦っている声だ
「何かこう 壁にぶつかって動けなくなりまして」
ゴトー
「いたずら通信はやめてください 壁なんかありませんよ」通信を切る
ゴトーの寸胴を空っぽにした全身胃袋のアスナさんがニヤニヤしてゴトーまでやってくる
アスナさん
「とぼけてますね」
アスナさんはとてもいやらしい笑みを浮かべている
ゴトー
「突然透明な壁がといわれましてもね 意味不明ですよ」
ゴトーはとてもさわやかな笑みだ
「どうせ分捕るのに いいも悪いもないでしょ アスナさん」
アスナ
「え?」
ゴトー
「分捕るの 分捕りたいの、おれはごたごた起こしたいの」
再び通信がある
さーて折角のお客様だ ご丁寧に対応しよう
ゴトー
「ゴトーです 施設長のカミオカさまですね」
カミオカ
「カミオカです 下のものが動物を追ってそちらの領内に入ってしまったようで」
「お恥ずかしい限りです、お助けいただくことはできませんでしょうか?」
今度は動物を理由にするのか
ゴトー
「ベヒーモスの発見か討伐の完了の連絡ではないのですか?」
カミオカ
「本当に今後徹底しますのでお助けいただきたい」
ゴトー
「ベヒーモスの件はどうでしたか?」
カミオカ
「やはり無用な諍いは避けるようにということを徹底しろといった傍から、、、」
ゴトー
「その壁らしきものは大型魔物捕獲用です」
「さして強くもないベヒーモス用のものです」
「放置で良いようにしたので、私は再訪問しませんよ」
一方的に通信を切った
さてどんな対応するか様子見だ、ごたごたおきませんかねえ
その日はそれきり連絡がなかった
翌日カミオカから連絡がった
「どの様な条件なら兵士を助けてくれるか?」
ゴトー
「まずそちらからの連絡はベヒーモスの発見でしょう」
「バランの私が設定いたものを自分で破るわけにはいかない」
「その対価 1度だけなら何か利益のあるもので手を打ちましょう」
【そちらを丸ごといただけるとか】
「交渉は一度だけです 良い条件をお出しください」
ゴトーは南での視察を終え、水路制作と追加の歩いて向かったところにアヤカリ草とシビレ草、ホコロビ草の追加収集、川魚のイワナッチとアユッチの収集系のクエストを出してから中央の冒険者組合に戻る
中央冒険者組合へは2日かけて到着した
書類の報告をしているとカミオカから通信
「残念ながらいい条件は提示できそうもありませんが」と前置きがあったうえで
「こちらへ通行の許可を出すということです」
ゴトー
「私はベヒーモスの対策で訪問したのです、その対策が透明な壁です」
「次に私が訪問するときは再設置の時です」
中央には結局打ち合わせもあり、6日いることになった
レモニウムへの嫌がらせ後 動きが変わっていなければいいのでその確認だ
兵士は動いているようだが全体数は増えていない
レモニウムの方針は 相談していた通り入国不可、事前申し込みで押し通した
こういう知恵はジャスティス司令官の案そのままでゴトーにはない
少しでも立ち振る舞いや、うまく効果をえる知恵。。。
いつになるかわからないが手に入れたいものだ
すごく偉い神霊官 ジャティス司令官と同部屋で戦略の方針を確認する
ゴトーも偉くなってしまったが、それはタレント、スキルのおかげでゴトーの能力じゃない
レモニウム側だけでなくガリオーム側も動いていてレモニウムはまだ刺激したくない
建前で押し通す方針に変わりがないことを確認した
ゴトーは問題起こす気満々だけど
6日の滞在を終え西の国外拠点に向かう
ここで神霊剣に必要なDEX用魔石3つ、計算用魔石6つ、3方向分離の魔石3つ4連魔石として西北北と西北西分で兵士用に送る
巡回中に馬の安全のため3つ欲しいといわれれば作るしかないだろう
西北北の状況は北に4日目の30mの壁が消えているが大型種もそこまで増えていない
西北北2日目まで南北に壁を維持して、西北北2日に今度は東西に壁を追加していく
あくまで14日働いて12日休みでできる範囲で広げていく
壁ゴーレムには月3体程度壁にめり込んでるそうだ、この程度なら問題はないだろう
北のガリオームと南のレモニウムが動いているので、アルボレナは南のレモニウムの動きを抑える
ゴトーは4連魔石の壁ゴーレム専用魔石を送ってから西の国外拠点1へ向かう
西北から西6㎞に移動し、周辺討伐をしているエクラミネptだったが、住居の馬車がやっとptの人数分届いた
これからは滞在用の食料倉庫の馬車を40ぐらい送ることにしよう
18人ptの人数を生かして川沿いから3㎞と川沿いから6㎞離れた滞在位置の2か所から南下したようだ
今のところ南に3日の範囲が討伐範囲で、川沿いの9人は先に強固な柵を3㎞の位置から南へ設置している
西南で強固な壁の材木を作っているが、中央北から中央に向かう街道にも同じような製材施設はある
収集系が運ぶ滞在用の馬車に材木を乗せて、強固な柵を作りつつ滞在地を南に移動する
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