第三章 あとがき
皆々様、この度は第三章の完結までお付き合い頂き、誠にありがとうございます。
昨年の12月1日から連載を開始し、昨日までの約4ヶ月間、皆さまとの日々は本当に楽しく、幸せな日々でした。
きっと未来の私は、この日々をお酒を飲みながら思い出して、泣いたりなんかしちゃったりするかもです 笑
それでは「あとがき」なんですけども。徒然なるままに書いていきたいと思います。
―――――
三章の執筆自体は 2022年の GW が過ぎたくらいに始めました。
まずはプロットの作成。これがまた大変な作業。一ヶ月はかかったかもです。
それを乗り越え、夏前辺り、執筆を開始しました。
それから完結までは約一年間を要し……長い長い作業でした。
大変長い時間をかけて書いたので、様々な思い出がありますが、プロット作成時に自分への課題としたものを特に思い出します。
上手く出来たかな?……って。
その課題は「勇気編を超える面白さを目指す」、「愛とは何かを書く」、「英雄の負けを書く」←この三つでした。
この一個一個を解説すると、そりゃまぁ長くなってしまいそうですが、とりあえず短めに説明しましょう!
ーつ目の「勇気編を超える面自さを目指す」、これは当たり前ですよね。これが出来なければ章を積み重ねる意味がありませんから、やっぱ目指すところでした!
二つ目も当然ですよね。だって桃井愛が主役なのですから!
三つ目はちょっと不思議に思うかもですね。「何故、負けを書かなければならないのか?」と。
これはですねぇ。
「ガキ英雄譚」をガチでマジで本気で書くにあたり、私からすると絶対に必要な展開だと思っていたものなのです。
それを、三章で入れようと私は考えました。
以上の三つがプロット作成時に自分に課した課題でした。
ちゃんと理想通りの作品が作れたのかな?
作れたとさせてください! 笑
……で、ですね。
今現在、連載を終えた私、少し心配になっています。
それは何かと申しますと、「もしかしたら三章のラストに納得のいかなかった方もおられるかも知れない。」ってところです。
だって散々引っ張ったあげく、英雄は真田萌音を助けられなかったのですから。
きっと……英雄が萌音を助けるところが見たかった方、英雄が助けられると信じていた方が多かったと思うんです。
だって、ヒーローものですからね。
でも皆様に理解してほしいのは、私はただ単に読者様を翻弄したくてあんな展開にした訳ではありません。
自分の信念に則り、ビターなエンドを選んだと言わせてください。
では、その信念とは何かを少し語らせて下さい。
それはめっちゃシンプルです。
「英雄譚は成長譚でなければならない」←これです。
英雄に成長も無く、始めから最強で万能であれば、悪人なんてのさばりませんし、ドラマが生まれず、悪に勝った時の喜びも無い……私はそんな風に思うんです。
これはテンプレ否定ではないです。
形を変えてもどの英雄譚にも挫折や苦悩がある筈だから。
「最強」と付いてる作品でも上記は絶対にあります。
英雄譚には絶対に負けが必要なんです。
負けたからこそ、英雄は最後に勝つんです。敗北が後の勝利に繋がるんです。
悔しさからの奮起、痛みを知る事で命を守る大切さを知る、大切な人を失う事で騙りや油断を失くす……勝利で得られるものもいっぱいありますが、負けて得られるものもいっぱいあります。
「世界を救う」そんな大それた理想を叶える為には、英雄たちには負けて得られるものも必要なのです。
あと……絶体絶命な展開で三人の英雄&ボッズーが真田萌音を救ってしまう程の活躍が出来るのであれば、主役が五人である必要がなくなりますので、本作で大事にしようとしている「英雄は五人揃って真の英雄になってゆく」ってのがブレてしまうので、引き算的な考えをもっても、三章のラストはああなるしかなかったんです。
……ん? なんだか言い訳的になってきましたね(^-^;
ですが、必要な展開だからこそ、三章はあのラストになったと皆様にはご理解して頂きたいです。
しかしですね。
実際に書くという行為に入りますと、私も登場人物に感情移入をして執筆するもんでして、大分苦しかったです。
何度も真田萌音を救う展開に変えようかと思いました。それは本当にギリギリまで……
でも、「ブレちゃいけない……ブレちゃいけない……」と自分を律して最後まで信念を貫きました。
私は章ごとにイメージソングを見付けて、その曲を聞きながらシーンや台詞や演出方法を考えるのですが、この頃は素敵な曲を聞きながらも死んだ顔をしていたのをよく覚えています 笑
あ……聞いていたのはこの二曲です。
凛として時雨 「unravel」
https://m.youtube.com/watch?v=Fve_lHIPa-I
私立恵比寿中学「ハッピーエンドとそれから」
https://m.youtube.com/watch?v=Rxy4IG9xkx0
二つめの曲は三章を読み終わってから聞くと、愛と萌音の関係を想って泣いてしまうかもです。皆様もお暇があればどうぞ聞いてみて下さい。
(この二曲に出会わせてくれたサブスクさん、ありがとうございます。)
信念を貫いて書き上げた結果、三章は毎回最初の読者となってくれている妻に 「最高傑作」と言ってもらえる作品になりました。
(妻にはカクヨムに投稿する前に一気読みしてもらってます。)
なので、読者様個々の感想があるとは存じていますが、私自身は三章は理想形に出来たと自負しております。
そして、苦しい展開が続いた三章ですが、戦いはまだ終りません。
三章で英雄たちが感じた悔しさは四章の彼らの心にも確かにあります。その悔しさが彼らを勝利へと導いてくれるでしょう……必ず。私がブレなければ 笑
……そんな四章は現在鋭意執筆中です。
三部構成になるのですが、現在はまだ二部の途中……遅筆なもんで全然進まんのです(-_-;)
カクヨムに投稿出来るのはいつになるやら……
投稿する時には、今回の反省も踏まえまして、1話ごとのボリュームをもう少し増そうかなって考えてます。
三章は演出目的もありましたが、1話ごとの文字数がちょっと少な過ぎましたね……反省。
それとですね。私の近況ノートを読んでくれている方は知っていると思いますが、私、四章からはまた別枠での投稿にしようと考えていたんです。「ガキ英雄譚ッッッッッ!!!!!~第四章~」みたいなタイトルで。
でもですね。「ガキ英雄譚」は四章で第一部完になるので、別枠で始めるのは第二部からにしようかと現在は考えております。
気まぐれな性格なものですからまた考えが変わってしまうかも知れませんが、どうかお付き合いください。
いやぁ……まだまだ語り足りないですが、そろそろあとがきにしては長すぎる。まだ語り足りていない部分もありますが、それはまた別のところでにしましょう!!
それでは、また四章でお会いしましょうねッッッッッ!!!!!
バイバイキーン♪♪
ビーグル
あ……でもでも、これだけはやっぱり言わせてほしい! 上記と矛盾すると受け取られるかもですが、三章の結末に対して、私は「負け」というワードを何度使っていますが、私は英雄たちが本当に負けたとも思ってはいません!
だって、各々が全力を尽くしましたし、萌音なんかバケモノの力に打ち勝って芸術家に痛い目をみさせたんですよ!
ね? そうでしょ?
それでは改めまして、バイバイキーン♪
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