思考感染〜親友と思えど……〜
ミケネコ ミイミ♪
思考感染〜親友と思えど……〜
昔から仲の良い友達がいる。色んなことに興味を持ち、それらを一緒に共感しながらやってきた。だが最近、趣味が合わなくなりお互い別々のことを始める。
そんなある日、その友達を誘い食事に行こうとし連絡するためいつも使っているコミニュティサイトを開いた。
「あれ? フォロー外れてる。なんかあったのかな」
そう思い直接聞いた方が早いと思い友達の家に向かう。
友達の家に着き何があったのかと問いかけた。
「悪い。お前が嫌いなわけじゃないけど……。もう趣味も合わないし、それに別々のことしてるだろう。だから無理に話を合わせるのもお互い疲れると思ったんだ」
それを聞き__何を言ってるんだ。そんなこと一つも思ってない。疲れるってなんだよ。別々のことしてたって……親友じゃなかったのか? ……__
そんなことが頭の中を駆け巡り、いつの間にか友達に詰め寄っていた。
「……なんでだよ。仲間だと、親友だと思ってたのに……」
そう言うと友達は、面倒くさそうな表情を浮かべる。それをみて更にショックだった。
自分だけが親友だと思っていたのかと……滑稽に思え、泣きそうだったが、涙を堪えてその場を離れる。
その後その友達がどうなったのかも分からない。自分もどうやって家に帰ったのかも覚えてなく、いつの間にかベッドで泣き崩れ眠る。
__あれから話の合う仲間ができた。だが親友と呼べる者はできない。いや、もう怖くてできなくなったのだ。恐らくもう親友を作るのは無理だろう。
これからもずっと形だけの、ただ話の合う仲間だけをつくっていく。____完
思考感染〜親友と思えど……〜 ミケネコ ミイミ♪ @myimi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます