第17話
僕にも奇襲を使って戦えるってわかってきたところで、次に吸収術を使っていこうと思う。
「『2番 吸収術』そして3番解除っと」
今は吸収術をひとまずゴーレムに気づかれなくなってしまう気配術は解除する。するとすぎに土ゴーレムもこちらに気づいたようで腕を振り上げて殴りかかってきた。
僕は素直に正面から殴られるけど衝撃は一切伝わってこない。
やった!!すごい、ゴーレムの攻撃なんてモノともしないじゃないか!
と思ったのも束の間、僕はあることに気づく。
あれ?土のゴーレムの攻撃だけ一回だけで20分の1くらいは容量取られてるぞ。
これはあんまり多用できないかもなぁ。ひとまず、これ以上殴れられ容量の限界を迎えるわけにはいかないため、一時的に後ろに飛び退く。
それなら、ゴーレムの攻撃を確実に吸収術で受けゴーレムに隙を作ってそこを攻めよう。
僕は急接近するとゴーレムの左腕を吸収術で受け止め、その隙に吸収術を使ってハンマーを振り抜いた。するとまた全壊とはいかなくとも体が崩れ、魔石が露出する。
ふぅ。僕は魔石をとってゴーレムの活動を止めると今回の戦闘について考えた。
吸収術の使い方はよかった。下手に避けてまともに攻撃を当てられないよりも一発だけ吸収して、その間に攻撃する方がよほど当たる。ただ——
————僕には決定力が欠けているっていう致命的な弱点がある。スキルの攻撃力もなければ武器の攻撃力で補えるほどいい武器を持っていない。
何か攻撃系のスキルがあれば別なんだけ..ど...あれ?
別に設定スキルで作れるんじゃ..。
....昨日の瑠璃のことでまだ心が疲れているのかもなぁ。
設定を使って今度は『槌術』実らの通りハンマーの攻撃を強化する技を使ってみた。ただ衝撃が僕にも返ってきてしまうので制限をかけていて、攻撃力が高まる倍率はそこまで高くないと思う。
まぁ、試してみないとわからないところもあるけど。
僕は再び土のゴーレムに近づいて槌術を発動させ、ゴーレムにフルスイングをかます。するとゴーレムは核もろとも砕けた。
痛っ!!!怪我するほどではないけど、結構痛かった。
ん〜これは非常時以外封印かもしれない。
まぁでも僕にはもうひとつ攻撃手段がある。まぁ本来は防御用だけど...。
そう、吸収術のことだ。ゴーレム達から攻撃されたり自分に発生した衝撃も全て異空間収納に格納されている。ということは逆を返せば吸収した衝撃を取り出すこともできるんだよね。
さすがにいきなり思い切り良く大解放みたいのを試すのは危険だとわかるので、知っていた吸収した衝撃のうちの少しだけを外に取り出す。
すると僕とゴーレムはおもいっきり吹き飛ばされた。互いに壁に打ちつけられた。
うっ。な、何が....?
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