落ちこぼれから学ぶ、バイリンガルへの道

ペン子

第1話 ごあいさつ

 はじめまして、筆者のペン子です。

 このエッセイは


「初めて中国語を勉強するんだけど、どうやって勉強したらいいの?」


「書店にある本を買ったり、教室に通ったりしたけど、どうしても覚えられない、わからない。勉強してるのに、全然話せない」


 という、これから学び始める人や、学習につまずいてしまって、「ちゃんと話せるようになるのか?」と不安な人のために執筆しました。


 このエッセイでは、できるようになるために心がけておくことと同時に、理解を深めるための、少し専門的な説明も出てきますが、難しい内容ではありません。

 私の様な低学歴がわかる内容ですから、必ず皆さんにも理解できます。


 このエッセイ自体は教材ではありませんが、生活する上で使える単語や文法の例文を、いくつか出しておきます。今皆さんがお持ちの教材と、並行して使ってください。

 その教材に出てきた


「日本語で説明はされているけど、理解できない」


 という問題の助けになる様記述しています。

 このエッセイは、「できない人のため」あるいは「できない人が少しずつできるようになっていくため」に書き上げたエッセイです。

 できる人や優秀な人が読んでも、何の価値もありません。そんなん常識じゃん、いまさら何? って内容ばかりですから。


 何故なら、最初からできる人や、元から優秀で大した努力が必要なかった人の多くは、できない人の気持ちがわからないから。

 できない人が、何につまずき、何に悩んでいるかがわからないのに


「どうしてこんなこともわからないの?」


 と、できない人を責めてしまいがちだからです。


 かく言う私も、優秀でもなんでもありません。何度先生から「他の日本人はできてるのに」と言われたことか。

 しかも私は発達障害グレー。定型発達(発達障害がない、正常な人のことです)の人から見たら、まさしく「典型的な劣等生」です。しかも知能指数も平均より低いです。

 だからこそ、


「できない人間ができるようになるためにすべきこと」


 を考え実践してきた結果、話せるようになった、ということです。




 私は2007年11月~2017年1月までの9年2か月間ぴったり、台湾に住んでいました。


 最初は語学留学目的でしたので、台北市にある国立台湾師範大学の語学センターに2年通い、全く話せない状態から始めました。

 語学センターをやめた頃には、日常会話は勿論、


 銀行の口座開設手続

 ビザの延長申請

 国税局で納税手続き

 警察への遺失物届と事情聴取、無犯罪証明の発行手続

 空港の出入国管理、税関での質疑応答


 これら行政手続きについても、自分一人で会話ができるようになりました。


 この程度の会話でしたら、難しく考える必要はありません。

 日常会話のレベルで事足ります。


 語学センターをやめた後は、現地法人「地球村美日語」で日本語教師として、応聘のビザで働いていました。


 もしあなたが、今勉強し始めでつまずいてしまって、これからちゃんと話せるように・書けるようになるのか不安でしたら、断言できます。


「私のような劣等生でもできるようになりました。

 だからあなたも、必ずできるようになります。

 自信がなくたって大丈夫。

 あなたは日本人でネイティブじゃないんだから」


 最初のアドバイスです。


 1. 100点満点を求めない。

 2. ネイティブじゃないんだから、間違えてもOK。

 3. 間違えた所は、何が間違っていたのかしっかり確認。


 気楽に、気負わずにやっていきましょう。




 第二話からは、学習の過程で何をしていけばいいか、を説明していきます。

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