踊ってない夜を知らない


焚火場に巨大な炎が燃え上がっていた。月あかりをかすめてしまう程に巨大な光を放ち、暗い森に囲まれた里を照らしている。


炎を囲って、ゴブリンたちは先祖から受け継いできた十二の民謡を歌っていた。手には北の集落から奪った肉と酒を持ちながら、一枚の麻薬を噛みしめて酔っ払っている。


火の粉が舞えば舞うほどに、ゴブリンたちの熱狂と叫び声は過熱していく。焚火場の手前に打たれた杭には、北の里で捕まえた四人の女たちがゴブリンたちに凌辱されていた。


キレイに横一列に並べられた女たちは、素っ裸のままゴブリンたちに足を持ちあげられ、その小さな体には不釣り合いな巨大なブツをなんども、なんども激しく叩きつけられていく。


目だけつぶれば、まるで子供が無邪気にベットの上で飛び跳ねているかと思うほどだ。だが目を開ければダプンダプンと音を立てながら、ゴブリンのケツと女のケツが地面を跳ねていた。


そしてその女のケツが地面に着地する前に、重力と共にゴブリンの巨大な◯茎が女のケツに突き刺さった。


この女たちには麻薬の原液を少量飲ませ、穴の中にも染み込ませてある。苦しければ、痛ければ、まだ理性を保てたかもしれないが、こうなれば巨大な陰◯をねじ込まれても、女には自らの性〇帯を容赦なく刺激される感覚しか残らない。


すでに何百と犯されてきたであろうこの女たちに、ゴブリンにレ◯プされて感じてしまうことを恥じる気持ちはないだろう。ただ今は、自らの人生の未来と可能性を破壊された不幸から目をそらすため、快楽に流され続けることしかできない。


用が済めばまた暗い小屋の中に捨てられ、また一人で家族や仲間、思い人の事を思い出しながら、グチャグチャに塗り潰された自らの人生を呪うだけの日々。死ぬまでずっとこのままで一生を終える。


だが少なくとも、ゴブリンに犯されている最中は、脳と◯宮を焼き切るほどの快感と幸福に飲まれながら、何も考えずに済むのだから。


「ぎゃははははは!!コイツまたイキやがったぞ!!」

「おい!白目剥きながら糞漏らしやがった!」


「「「犯せっ!犯せっ!さっさと犯せっ!シバくぞ!!」


性行為に混じれないゴブリンたちも、周囲に響くゴブリンの民族楽器である太鼓の音を聴きながら、リズムよく合いの手を入れて、女の反応を楽しんでいた。


俺は洞窟の入り口に作らせた、即席の王座に座りながらその様子を眺めていた。まぁ王座と言ってもただの丸太だけどな。座り心地は悪くない。俺はマリクリが愛用していた人間の頭蓋骨を片手に、果物酒を喉に流し込んでいく。


この酒に使われる果物は、この森の近辺ではよく取れる紫色の果実だ。見た目はアケビに近い。ゴブリンたちはこの果実がなる木をヒリンと読んでいた。このヒリンの実は生だと渋すぎて食べれる物ではないが、発酵させると微かな甘みと酸味が出てくる。これを少量の蜂蜜と、水に漬けて壺の中で一か月発酵させると酒になるんだ。


マリクリはこれを動物の生き血と割って飲んでいたが、俺はそんな気色の悪い事をする趣味はない。


果物酒を喉に流し込んだ俺は、俺のアレを根元まで飲み込みんだ女の顔を見つめた。

嫌見たらしく笑みを浮かべながら、俺は女のケツをなでる様に綺麗な金髪をなでていく。


女はなにも反応せず、ただ目を瞑りながら口をぎゅうぎゅうにすぼめた。何がとは言わないが、俺の先端を吸い上げると、また喉の奥を広げて、一気に自分の二の腕ほどあるアレを飲み込んでいく。


女の食道に生える無数のヒダが、先端を何重にも刺激してくる。


「ほほほっ…最初はなんども吐いてたくせになぁ。調教した甲斐があったわ」


俺はリーダーの時からマリクリや他の面子にバレないよう、こっそりと調教し続けた女の顔を掴むと、瞼に優しく手を当てて、瞑っていた目を無理やり開かせた。


綺麗な青い瞳がシャブして飛んだゴブリンのように上を向いている。俺はその女の瞳を愛くるしく見つめた。


「出すぞ、飲み込めよ」


俺がそう言うと、女は先程よりもストロークを加速していく。それに合わせて俺もすぐに吐き出した。


中に詰まった精◯を吐き出すため、だらききった俺の◯嚢が瞬時に収縮していく。


指二本分はある太い◯道を無理やりこじ開けながら、大量の◯液が勢いよく吐き出された。女の食道がうねり、◯液を飲み込みながらも逆流していくのが分かる。


ゴブリンのアレは一回だけでも人間の両手では収まりきらない。


さらに俺の陰◯がドクンドクンと波をうちまた第二陣を押し込むと、女の鼻から勢いよく◯液が噴き出した。


女は鼻に刺さる俺の◯液の臭いに耐えかねたのか、ゆっくりと両目を開けて俺の方を見つめて来た。なにを考えているのか分からない女の顔を俺も見つめる。


そして第三陣が発射された。


女はまた鼻から精〇を大量に吹き出しながら、顔色も変えずに黙って俺の方を見つめる。そしてまた目を瞑ると、俺が教えた通りに尿◯の奥に残った◯液を絞りきるため、唇と喉を絞めながらゆっくりと陰◯を絞り上げていく。


女の柔らかい唇と、弾力のある喉のヒダヒダに締めつけられるこの感覚がたまらん。


「おっふ」


俺も流石に声を漏らしてしまった。竿役の喘ぎ声ほどこの世に要らないものは無いというのに。お恥ずかしい。


最後に女は苦しそうに顔をゆがめながら、精一杯顎を伸ばして口を広げると、俺のぶっくりと膨れ上がった巨大な◯頭を吐き出した。


プリンと可愛い音と共に真っ赤な亀◯が女の口から現れた。女は黙って俺の方を向きながら、鼻から噴き出た精◯の塊をすすって飲み込んでいく。


その姿をニヤけながら、俺は女の頭に陰◯を叩きつけた。

巨大な陰◯は女のオデコから後ろ髪までを簡単に覆える。俺が毎日綺麗に手入れをしてやったブロンドの髪の毛は、◯茎に絡まった俺の◯液で汚された。


女の鼻には丁度、俺の巨大な睾◯が重々しくもたれ掛かっていた。一つのサイズが人間の拳ほどある巨大な陰◯が、女の鼻を中心に左右に分かれる。


女は俺の睾◯から漂う汗と精◯の臭いに包まれているにも関わらず、深く息を吸い、上目使いで俺の方を見つめた。


「そのまま臭いでも嗅いでおけ」


俺はそう言いながら女の後頭部を掴むと、女の顏を俺の◯嚢に押し付けた。グリグリと左右上下に顔を動かし、俺の睾◯の匂いを女に染み込ませていく。


女はなにか声も上げず、抵抗するそぶりもなく黙って地面に座りながら受け入れていた。顔を押さえつけられて苦しいのか、女が必死に息を吸おうとしているのが金◯に伝わる振動で分かる。


いい気味だ。


この女にはまったく恨みはないが、真っ白なキャンパスをぐちゃぐちゃに汚す快感は病みつきになる。人間社会に居た時にはこんな経験なんぞしたことがなかっただろうに。


残酷ぅぅっ!!

まぁゴブリンに捕まったのが運の尽きよ。


「者共をこちらに呼んでくれ。最後のフィナーレだ」


俺が周囲に居たボムに命令すると、ボムは急いで焚き火場でたむろするゴブリンたちに笛を吹きながら伝令を飛ばしていく。


するとゴブリンたちの叫び声は次第に静かになっていき、ボムの命令に従って俺のもとに駆け寄ってきた。


「跪かなくていい!」


地面に膝をつけようとしたゴブリンを俺は静止したた。こちらを嬉しそうに見つめるゴブリンたちに俺は問いかける。


「おめぇら…温まってるかぁ!?あぁ!?」


「「「うえーーい!!!」」」


俺が声をかけるとゴブリンたちが一斉に両手を上げながら歓声を上げる。遅れて口笛と拍手も聞こえてきた。


その歓声を俺は黙って目をつむりながら、ゴブリンたちが静かになるのを待ち続けた。


静かな森に囲まれながら、里に木々が揺れる音が微かに聞こえていく。


俺はゆっくりと目を開ける。何を言い出すのか不思議そうに見つめるゴブリンたちに、俺は笑みを浮かべながら口を開いた。


「まだ足りない物があるよな?お前ら…」


俺が問いかけるとゴブリンたちは互いに顔を見合わせながら、なんだなんだと駄弁り始めた。俺は60人のゴブリンたちの声に負けないために、座っていた丸太の上に立ち上がった。


「バカタレッ!!足りねぇもんがあるだろうがあ!?この!!宴の主役がよおっ!!?オメェら持って来い!!」


俺が叫びながら指示を飛ばすと、後ろの洞窟から居残り組の数人が、神輿台を肩で担いで運んできた。神輿台を運ぶゴブリンたちの歩みに合わせて、太鼓の音がリズムを刻んでいく。


そしてついに、俺が立っていた丸太の上にその神輿台が置かれた。俺はその神輿台の手前に立って声を上げる。


「人数と、逃げ足しか取り柄のない俺達ゴブリンにとって、もっとも間抜けな奴は誰だぁ?」


俺はまるで海賊の船長のように、周囲のゴブリンたちを睨みつけながら、抑揚をつけて問いかける。すると多くのゴブリンたちから声が聞こえた。


「「「敵に捕まった捕虜だ!!」」」


「そうだ!!敵が強ければ逃げればいい、敵が弱ければ囲って殺せばいい。それで何人死のうと最後に一人でも生き残れば俺達の勝利だ…だから死ぬのも逃げるのもお前たちの勝手!だがなんの役にも立たないゴミムシがいるぅ…ふっ…誰だぁ?」


「「「敵に捕まった捕虜だ」」」


今度は全員が同じように声を上げた。


「そうだ!!この里にもそんな間抜けがいるよなあ?誰だか言ってみろ!!」


「「「敵に捕まった捕虜だ!!」」」


ゴブリンたちはまた同じように声を上げた。


「アホ!!馬鹿の一つ覚えみたく同じことばかり言いやがって…いいか?そいつの名前を言ってみろ!」


「「「マリクリ!マリクリ!マリクリ!」」」


やっと出てきた名前に俺は満足そうに笑みが溢れた。


「そうだ!!よく言ったお前たち!マリクリだっ!!裏切り者…つまりは敵である俺にまんまと捕まったバカの名前だ!ずっと思ってたが、意外と可愛い名前だな?人間のママがつけてくれたのか?」


俺は神輿台の上に立つと、手足を後ろで縛られたマリクリの耳元で囁いた。俺がマリクリを挑発するとゴブリンたちから笑い声が起こった。


「アハハハ!!いい気味だ!」

「バーカ!さっさと死ね!」


みんな散々マリクリにこき使われてきたからな。これから起きることを察したのか絶望している奴の顔を見て、みんな楽しそうだ。こうやって自分より弱くて抵抗できない”悪者”を、外野からイジメるのが一番楽しいって相場決まってんだ。


SNSなんてまさにそうだろ?あんなもんは集団イジメとエロサイト見るために使われてるようなもんだしな。


少し昔っぽく言うなら村八分か?まぁ時代が変わろうと、文明が変わろうとこれが人の性ってもんよ。まぁ俺たちはゴブリンだけど。ある程度知能が発達した生命は同じ道をたどるんだろうな。


「でも可愛い名前して下のブツは大層なモンぶら下げるじゃねぇか。だが、もうこれも要らないよなぁ?そうだろみんな⁉五体不満足で、どうやってこの一本を満足させるってんだぁ!!?」


「ぎゃはははは!切り落とせ!!」

「そうだ!やっちまえ!!」


俺はボムから斧を貰う。人間の木こりが使うような斧だ。小ぶりで握りやすく、刃が厚い良い斧だ。


「よっ…よいぃ……斧だぁ」


ゴブリンが持っていたにしては、錆びずに比較的綺麗な刃をしている。これなら綺麗に切り落とせそうだ。


「……っ⁉んんんっ!!」


俺が斧を持つとさっきまで静かだったマリクリが急に騒ぎ始めた。猿ぐつわをハメられたマリクリは、声にならない悲鳴をあげる。


「ゴブリン部族法第6条。捕まえた敵のゴブリンは奴隷として、その生◯器を切断すること」


俺がゴブリン族に古くから伝わる法典を読み上げ、斧を満月にむけて掲げる。


「んんんんんんんっっ!!!!⁉⁉」


そしてマリクリの陰◯が横たわる神輿代に向かって思いっきり振りかぶった。斧が叩き落とされた神輿代の手前は粉砕される。


俺は地面に落ちたソレをすぐさま手に取った。そしてゴブリンたちに向かってブツを掲げる。切り落とされ、血を流すマリクリの陰茎は焚火場の炎の光で赤く照らされていた。


「「「わああああぁあぁぁぁあああ!!!!」」」


次の瞬間、ゴブリンたちの地面を揺らすほどの大歓声が森に響き渡った。これをもって遂に自分たちを苦しめていた――調子に乗って気に食わなかった――悪逆非道な暴君の時代は終わりを遂げたのだ。


ゴブリンとして、オスとしてのアイデンティティーである陰◯を失ったマリクリは、その痛みと失望、絶望に飲まれて声にならない悲鳴を上げていた。だがそれもゴブリンたちの大歓声に流されて、露のように消えていく。


「まだ終わりじゃねえぞ!!」


大歓声の末、歌って踊り始めたゴブリンたちに俺は激を飛ばした。ゴブリンたちは俺の怒りをそれたのか、一瞬で静まり返る。


「コイツの顏にウンコを投げて当てれた野郎には、酒とシャブを一壺くれてやる!」


俺の宣言に、一瞬静かになった里がまた一瞬でうるさくなった。


「チャレンジは一人三回までだ!!早い者勝ちだぞ!!」


俺がはやし立てると、ゴブリンたちは非常食である自らのウンコを溜めた壺を取りに行くため、自分の寝床に向かって一斉に走り出した。


それから一時間後――壺に溜まった全てのウンコを投げつけられ、マリクリが鎮座していた御神輿は高さ四メートルのウンコ塚へと変貌を遂げていた。


ちなみにウンコ投げ大会の当選者は最初の一分で決まった。


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