第17話初代3匹の子猫

 今の我が家には、家猫が8匹(そのうち1匹が脱走魔)に、半家猫が1匹、外猫4匹いて、家が壊れるんじゃないかと思う程、賑やかな毎日を過ごしております。


 数年前に雄の雉猫を飼ったのが、今に繋がるのですが、今回はその孫に当たる猫2匹+1匹の話をしたいと思います😃


 先ずは2匹の姉妹猫のことを。


 彼女達は両方三毛猫で、片目を猫風邪によって無くしてしまったのですが、私達家族にとってはどうでもよく、お姫様のように育てておりました。


 その結果、姉(享年5才)も妹(享年12才)も、良く慣れてくれました。


 一方、後に4匹の子を産み育てることとなるAは、年を越した1月8日に生後3ヶ月という若さで、うちにきました。


 塀から落ちて尻餅(頭から落ちて頸椎打撲?)を突いたのが原因で、後ろ足が動かせないような子猫でした。


 幸いにも、保護して下さった家人がリハビリをして、よたよたとではありますが、歩けるようになりました。


 動けなければ殺処分するという話も出ておりましたから、今思うとゾッとします。


 さて、リビングから放たれたAは、階段をゆっくりと右へ左へと斜めに上り、そのまま帰って来ませんでした。


 2階には例の姉妹猫がいるから、威嚇の声ぐらいは聞こえるはずなのに、どういう理由ワケか、何も聞こえてきません。


 “おかしい?”と思い、私は様子を見に2階へと上がっていきました。


 2階を探しても見つからなかったので、今度はこんもりと盛り上がるところを、何となく探して覗いてみると……


 その光景は衝撃的で、開いた口が塞がりませんした。


 何とそこには、威嚇の鳴き声と“ペロペロ”という毛繕いの音、そして小さな唸り声が、上手い具合に重なり、何ともいえないハーモニーを奏でていたのです。


 状況から察するに、恐らく最初は三毛猫姉妹がそこで寝ていて、後から姿を現したAが、ふらふらしながら入ってきたことに驚き……


 当然Aも目の前で固まる見知らぬ猫達にビックリし、急いで尻尾を巻いて逃げようと背を向けたまでは良かった。


 しかしそこへ、三毛猫妹が嬉しさのあまり、飛びついて絡まり、ひたすら舐め続けている。


 その姿からまるで“離さないわよ~”言っているようで、ますます愛猫達が可愛く見えました。


……といった感じで、この劇的な出会いを果たした3匹も、今は鞄1つ手にし天国の旅行を楽しんでいる最中でございます。


 いずれまた家が恋しくなり、戻ってくるかもしれません。


 いや、私達が気付かないだけで、本当はとっくの昔に帰ってきているのかもしれませんね。


お仕舞い😁


令和3(2021)年6月26日7:50~23:31作成

令和5(2023)年9月9日11:37~9月10日6:38改稿


Mのお題

令和3(2021)年3月14日

「3匹の子猫」



令和3(2021)年6月26日7:50~23:31作成

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猫の短編集 淡雪 @AwaYuKI193RY

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