第35話 これは同居
俺はシャワーを浴び、ベットで寝っ転がりながらアニメを見て、ふと長友が言った同居という事を思い出した。
「いや、付き合っている。むしろ同居生活を行っていると言っても過言ではない!!」
同居。同居って一緒に住むことだろ?
じゃあ、小倉と俺は別に一緒に住んで...居るな。小倉が良く泊まりに来て、1カ月の半分以上は俺の家で過ごしているんじゃないか?
それに、俺の家をよく見ると小倉の私物が転がっている。
小倉のクッション・服・漫画など、それに洗面台には小倉が使う歯ブラシなどが置いてあることを思い出した。
そんなことをふと、思い返すと...
あ、これって俺と小倉って同居しているようなものなのではないか?違ったとしても、それに近いことをしているような気がする。
どうなんだこれ?
俺は、今まで気にしてはいなかったが...
俺は、小倉と同居しているのだろうか?
っと、恋愛系アニメを停止させ少し考えることにした。
「どうしたんですか?何かの修行ですか?ベットの上で座禅組んで?」
「ん?ああ...」
小倉が、風呂から上がり髪をタオルでふき取りながらこちらにやって来た。
俺は、目をつぶり考えていた。その為に、俺は少し寝ていたので、返事が雑になった。
「何を悩んでいるんですか?もしかして、妹の綾ちゃんにエロい何かがバレて、どう言い訳をしようとか、考えているんじゃないんですか?」
「いや、エロいやつは全て把握されている。そんなことじゃない....俺達って同居してないか...?いや、客観的にみると...」
っと、俺が考えていたことを小倉に言うと
「そうですよ?先輩と私は同居していますよ?」
っと真顔で言われてしまった。
もっとこう、「な、なにを言っているんですか先輩!?そんなわけないじゃないですか!!」とか言われるのかと思ったが、思った以上に反応が無くてむしろこっちが面食らった。
「え、思ったより反応薄!!」
「それは、そうですよ。私は先輩と1カ月のうち半分以上を先輩の家で生活しているんですから。そうすると、先輩の家で電気代とか、光熱費などが安く抑えられるから、同居してるんです。だから、先輩の家でちょっとずつ先輩の家に私の私物を置いて来たんです。」
あっさり認めるもので、小倉が企んだことだし、小倉はあまり気にしていない。
「先輩。気にしすぎですよ。」
「そ、そうか?」
「はい、同居はもう普通ですよ。」
「同居は普通なのか?」
「......」
っと、洗脳のような感じだと思うが、小倉の弁当や部屋の掃除なのど俺も楽なので、同居と言う事を気にし過ぎているのかもしれない。
「い、いや。先輩。少しは疑ってくださいよ。嫁入り前の私が先輩の家に同居しているんですよ?なんとも思わないんですか?」
「いや、それは小倉が『気にしすぎ』とか言うから」
「それでも気にしてください!!」
「うp」
急に同居について気にしろと言われて、タオルを投げつけられた。
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