第19話 金欠2日目 夜
金欠で後2日の断食を覚悟したが、今日の昼は小倉がお弁当を持って来てくれた、昼ご飯は何とかなった。
夜ご飯はと言うと....小倉が家にピンポンを連続で押して家に入って、夜ご飯を作ってくれることになった。
「せ~ん~ぱ~い!!先輩が金欠で可哀想な人間なので夜ごはん作りに来ました~ついでに私もここに泊まるので、布団持ってきました~」
「誰のせいだ!!...まあ、いいか。夜ご飯に困ってたし。」
いつも、泊りに来たりしているからそれほど抵抗はなかった。
しかし、初めて自分用の布団を持ってきた。
今までは持ってくることさえなかったのに。ようやく、自分用の布団を持ってきたことにようやく気遣いが出来るようになったかと、多少の感心した。
ようやく小倉が泊ったと時にもようやく自分のベットで眠れる。
「これ、重かったんですからね。布団ここに置きますね」
「ああ。」
「しかし、先輩。私は布団を持ってくるのが大変だったんですけど!?どうしてくれるんですか?」
「いや、それはお前が持ってきたんだろう。呼んでくれたら、布団を一緒に運んでやったのに。」
「私は疲れたので、先輩はこのメモ通りに食材を買ってきてください。」
小倉は床に座り、重い布団を持って来たので疲れたアピールをしている。
「え、でも、俺にはお金ないぞ?」
「知ってますよ~なので、私の財布です。後輩に財布借りるとか、先輩はずかしいですね~」
「いや、お前のせいだろ。」
そんなことをいい、ピンク色の財布と材料の名前が書かれたメモを渡されて買い物をしてきた。
しかし、夜ご飯を作るだけなら少し多いような気がしながらも、メモどうりに食材を買ってきた。と言うか、このメモにお米って書いてあるけど俺の腰を崩壊させる気かっと思いながらなんとか、自分の家に戻ることが出来た。
もう、腕が限界....
「お~い、買ってきたぞ~」
「あ、先輩ご苦労です。」
「腕がヤバイ」
ゲームをしている小倉に財布を返し、冷蔵庫に買ってきた食材を冷蔵庫の中にいれた。
「先輩、私は腕が疲れているので、先輩一人で何か料理を作ってみませんか?私も助言はするので、これも挑戦です!!」
「まあ、いいけど」
と言う感じで、俺も一人暮らしでご飯に挫折した身。一人で料理を覚えられたら家庭科で習った肉じゃがなら作れると言う運びになり、本来はカレーだったのを変更して小倉の手助けを受けながらに肉じゃがを作ることになった。
「せ、先輩!?ジャガイモは皮剥いてください!!・包丁は猫の手です!!」
など、色々注意されながらもなんとか一人で味付けなどをしながら肉じゃがを完成させることが出来た。
料理で焦げていない・匂いが変じゃない、まともな料理が出来たのはこれが始めてた。
小倉は洗ってスイッチを押した炊飯器もちょうど炊き終わり茶碗にご飯をよそい肉じゃがを食べ始めた。
「先輩、どうですか?自分で作った料理は?」
「ん~匂いとかは大丈夫だけど味がヤバイ。辛い。小倉の作る肉じゃがよりか不味いかもしれないな」
「でも、私的には先輩が一生懸命作った肉じゃがは美味しいですよ。先輩の初めての料理。ですが、私のよりって、先輩の方が数倍下手なので、私基準で測らないでくださいね!?」
お世辞でも、辛い味付けになってしまったのに美味しいとか言ってくれる優しさなのかもしれない。だけど、俺と小倉の料理を比べたことにより、多少不服そうだ。
まあ、小倉の手料理は上手い下手な俺と比べられるのは嫌なのは分かる。
「いや、無理せずに食いなよ?辛いし、体に悪いかもしれないし」
「そうですねこれ以上は辞めておきます。これから先輩も料理一緒に覚えていきましょうよ」
「わかった。」
小倉は気遣ってか、半分くらい食べた後に食べるのを辞めた。
「じゃあ、この肉じゃがをカレーにしていい感じでいい感じの味にしますね。」
「よろしく頼む。」
と言う感じで、俺が作った肉じゃがにしたものは味付けが辛いので、小倉が水を大量に入れてカレーに変身した。ルーだけはお母さんが送ってくれたのでストックがある。
カレーを食べ終わりのんびりしていると、小倉はカミングアウトした。
「あ、先輩。じつは、この布団は親に車で送ってもらったので、実は疲れて居ないんです。先輩騙されてやんの~ぷ~クスクス」
「だましやがったな。まあ、夜ご飯をおごってもらったと言う事で、許してやる。」
「せ、先輩。許すんじゃないんないんですか!?イタタタタタ!!」
「これで、許してあげる。」
笑っている顔がウザイので、ちょうど小倉の足がちょうど俺の近くに伸ばしてあったので、胃のツボを押しててやった。
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