第16話 外食のおごりはお金がかかる。

エロ本や掃除など色々なことがあり、12時過ぎになった。


「先輩、お腹すきません?」


「空いたな~」


「空きますよね~」


「うどんでいいか?」


まだ、うどんがあるので今日の昼ご飯でいいかなっと思ったが、不服そうな顔をしている。うどんは、お母さんにもらった物なのでお金が実質かからない。


「先輩、トイレットペーパー」


「はい」


トイレットペーパーと言われたので、小倉が買ってきたトイレットペーパーを渡すと違うと言われた。


「あ、トイレットペーパー代」


「それもあります。300円です。」


トイレットペーパー代の300円を財布から取り出し、支払った。

まあ、小倉が言っていることは分かる。トイレットペーパーを買ってきてくれた。

その借りを返せっという事である。


小倉は、ほらほらっと何かを要求している。


「分ったよ、何か奢ればいいんだろ」


「そうです。よくきずきました。褒めてあげます。では、外食しましょう。」


「あんま高いとこはやめてくれよ。今の俺の残高が3000円ぐらいだぞ」


「大丈夫です。ラーメン屋に行くので二人で2000円くらいだと思います。」


「おい、俺の財布の中を空にする気か!?」


俺の財布の上限まで使い切ろうとしているのか、小倉の顔がニヤニヤして少し凶器を感じる。


さて、ラーメン屋と言うが全国展開とかしている所が一般的だと思うのだが、俺はこじんまりしている個人営業のラーメン屋に入ることにした。


だって、近くにないし...


「いらしゃい」


ラーメン屋の中に入ると、豚骨のいい匂いがする。


「小倉はどんなのにするんだ?」


「ニンニクマシマシ豚骨ラーメンでお願いします。」


「え、そんなメニューないんじゃ...」


「あるよ。裏メニューで」


メニュー表を見てみるが、豚骨ラーメンや醤油ラーメンとかでそんな、マシマシ制度は無い。


マシマシがメニュー表に無いと困惑していたら、どうやら裏メニューであるらしい。普通のお客なら知らないだろう...


しかし何故小倉が知っているのかはしらないが.....


「じゃあ、俺もそれで」


「はいよ、他にはないか?」


「じゃあ、餃子とから揚げをお願いします。」


「お、おい。頼みすぎじゃ...お金が足りなくなるぞ....」


小倉が遠慮なく、色々な料理を頼んでいる。

お金が足りるか、財布の中身をみるのだが中には三千円しかない。


「大丈夫です。ちゃんと、三千円ギリギリを攻めました!!」


「ちょっとは、遠慮してくれよ...」


どうやら、三千円ギリギリを攻めたようで、俺の、俺のお金が無くなりそうだ。

明日から...いや、今日の夜ごはんからどうしようか...


そんなことを悩んでいると、ニンニクマシマシ豚骨ラーメンが出て来た。


「あい、ニンニクマシマシ豚骨ラーメン二人前と餃子とから揚げね」


「「ありがとうございます。」」


と言う事で、ラーメンを食べてみると豚骨の味がグワーッっとくる。その後に、強いニンニクが来る。さすが、ニンニクマシマシ。


「おい、から揚げと餃子は半分な全部食うなよ!?」


「分ってますよ~」


と言いながら、小倉はから揚げと餃子をほとんど食べられてしまた。


「このやろ、何喰って!?」


「これで、先輩のエロ本のありかを綾ちゃんにはばらしませんから」


「うぐ」


エロ本を妹にばらされたくなければ、目をつぶれそう小倉に脅しをかけられてしまった。から揚げと餃子は渋々全部上げることにした。


「全部で、2990円です。」


「うご、確かにぴったり。」


裏メニューのニンニクましまし豚骨ラーメンがかなり高かった...

これで、俺の残高10円...

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