セツナ 散ルナ

まっすぐに伸びたひこうき雲に

キミの名前を思い出す

いい加減な気持ちだって

誤魔化せれば良かったのにな


風がふけば紅葉こうよう

痛いくらい赤いんだ


ありきたりな光景だって

キミが居れば二度とない

戻らない日常だって

いいわけできないセツナだった


風に踊る紅葉こうよう

月明かりを連れてくる


消せない消せない

照らさない照らさない

二人並んだ時間は 消えない

だけど影すらのばさない

消えない消えない

照らしたい照らせない

二人歩いた足あと 見えない

掴めば割れる枯れ葉みたい


キミを探すよ

セツナ 散ルナ



まっすぐだったひこうき雲が

いつのまにか分かれてて

いい加減気づけよって

くうを切る手はひとりだけ


風が運ぶ紅葉が

僕のとなり通り過ぎる


見えない掴めない

戻らない戻れない

キミが見えなくなったこと

僕は選んだはずなのに

いまさらいまさら

叫んでも聞こえない

キミは泣いて首を振った

僕は黙って背を向けた


資格がないよ 散ルナなんて


消さない消さない

照らしても戻らない

キミと並んだ時間は あったんだ

もう影も見えないけど

愛してたいまさら

伝えてもウソみたい

乾いて踊る紅葉みたい

思い出だからと笑うかな


キミに会いたい

セツナ 散ルナ

戻れない いいわけかもな





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