待てば海路の日和あり


 ぽつりぽつりと雨の唄

 惑わし笑う囁きに似て


 ぽつぽつはやく雨の唄

 気ばかり焦る私のようで


 ざんざか鳴るは雨の唄

 歩みを止めた私を怒る



 指揮者がなくても歌うのね

 自由気ままに歌うのね



 うらやましくて

 くやしくて


 でも戸惑うのその音に

 不協和音の歌声に



 耳ふさいでも雨の唄

 指揮者のいない奔放な唄

 不協和音が私に響く



 信じる道は雲に隠れて

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