恋、結婚、人生の醍醐味


若い世代の それも 親が仲のいい家庭の子は

結婚というものに 憧れを抱くのが 10代では普通だ


しかし、歳も経て 30代に突入するかという時に

はたまた 結婚してしまってから 悩む人も多いのではないかと思う


生物としての人間は 恋の感情に寿命がある

それは 3年。

口に出せば なんと短く 儚いものであろうか

熟した果実の 空中に放り出されて 落下していくように

ある日その なんとも甘く 熱をはらんだ感情は

現実の冷たい風を受けて

急速に冷めていくものである。


そうすると結婚というものは なんなのだろうかと

悩むことも 大いに正しいことである


恋のひとつの終着点は 結婚である

しかし、 人生の終着点は 決して 結婚ではない。


世間一般をみるならば 結婚というものは

人生の 早い時期に訪れる ライフイベントである

しかし、人生80年として 人生を俯瞰してみるならば

結婚した相手と後半生を

ずっと共に歩んでいくというものは

決して生半可なものではないと 私は思う。


なればこそ 相手を慎重に選ばなければと

思うかもしれない。


それは 半分は正解で どうやらもう半分は

不正解のような気がする。


例えば人生80年を 半分の40歳を境に

一切の人間的な成長がなかったとする

そうした場合 相手を選ぶことで ある程度の

困難は退けられるかもしれない。


しかし、人生の実相をみるならば そんなことはありえない

失敗がなければ成長はない

成長がなければ人は衰退し 衰退がなければ成長がある

現状維持は 凡夫の妄想なのである

人間は約2週間で 体の全細胞が入れ替わるが

2週間前の自分と同じ状態を コピー機みたいにコピーする訳では無い


また2年前の細胞と 今現在の細胞が同じな訳では無い


現状維持という言葉は いかに都合のいい言葉であろうか


現状維持という言葉こそ 気をつけなければならない言葉である


さて、話を戻すと

どうやらパートナーと 歩んでいくと決めた その時から

新しく二人の人生が 始まるわけであるが

その時に どう影響し合っていくか

これこそが大切なのではなかろうか


二人でいると安心する家庭を築く努力

自分を磨き 目標に向かって挑戦する中で得られる

人間的な成長 そして互いに敬い感謝する心


これがある二人と


生物的に肉欲を求め合うだけで 成り立つ二人とを比較すると

どうもやはり前者の方が

素晴らしい人生を生きていける気がするのだ

これは人間なら 誰でも前者こそを選ぶと思うのである


そして、欠点を 時に許容し 時に戒めあい

お互いがお互いに 人間成長に なくてはならない

人間成長の切磋琢磨の関係こそが

結婚生活にやはり 相応しいものだと私は思う


そして 愛を育み 人間的な成長をしながら

なお、次世代を育てあげ 子が孫を産んで

またひとしお 人間の成長がある

この人間的成長のループを作ることこそ

結婚の価値的な あり方ではないかと私はおもう。


人生は 良くなるか 悪くなるか

瞬間瞬間 それの連続である

この人と 人生を新しく 始めよう


これが私の思い描く 理想的な結婚の スタートであると


私は書いておきたい。

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