愛をささやくいとま
現代は 忙しい
やれ、この時間はこれだ その時間はそれだ
あの時間は あれだ、これだ、と。
そんな現代的時間軸に忙殺される
時間、時間、時間と。
こう思うのは決して私だけではないはずだ。
そんな時、ふと、周りを見回せば、
心に愛する人の影もなく。
また、愛する人こそは、
寂しい感情に 蓋をして
作り笑顔で笑っているんだ。
私は思う。
どれだけ忙しくても、 寸暇を惜しんで、
愛する人に、 大切な人に、
「愛をささやくいとま」が要る。
それは、 とても大切なことである。
あるいは、それだけ忙しくしているのが、
自分のためでは無いかもしれない。
つまり、愛する大事な誰かのためかもしれない。
しかし、行動だけでは伝わらないのだ。
「背中で語る」という言葉が私は、少し、嫌いだ。
やはり、我々人間には
口と、耳と、そして、言葉があるのだから。
さり気ないひと時でも、
また、全ての行動をストップしてでも、
ゆっくりとした 否、ゆったりと。
想いを手紙に綴るような
……手紙の文字を書いては消して、
後に残った、大切に吟味された、
真心を伝えられる言葉をだけ、伝えるくらいの
真剣で、誠実な、想いの言葉を紡ぎ出して
恥ずかしくても、勇気をだして、
「愛をささやくこと」
が大事だと思う。
私が現代の人々に伝えたいのは
「現代人よ、忙しさの合間でも、大切な人に愛をささやくいとまをもてよ」
ということである。
不安を煽る訳では無いが
大切な人はいつまでもそこにいてくれるとは限らない。
故に 今隣にいるあなたに私は愛を伝えたい
何百回 何千回と 伝えすぎても減りはしない
言葉が 地滑りを起こさないように、簡素な言葉になるかもしれない
でもありったけの思いを込めたい
「愛してる」と伝えたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます