なぜ、こんなことに?
私は今、探偵部の部室――いや、アリスの家にいる。ってー、ちょっと待ったーー!!!なんで?なぜ、こんなことにーー?落ち着こう、1回なんでこうなったか思い出してみよう。
私は、
〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰〰
「ミカちゃん、おはようっ」
「おはようございます。」
「ミカちゃんっ、ワンちゃんのポスター見た?」
「?……鈴木さんのポスター?」
鈴木さん―――
「見てないなら見てっ『諸君、探偵部に入りたくないかい?ぜひ入るが良いのだです。』」
「たん、てい……ぶ……?」
「ミカ、ポスターもう見た?」
「きゃっ、って鈴木さん!?びっくりしたわ。」
「ごーめん、ごめーん。許してよー。」
「いいですよ…。それより、これは何ですか?」
「よくぞ聞いてくれたね!これは探偵部の勧誘ポスターだよ!」
「っていうか、探偵部って何ですか?」
「事件を解決していく部活だよ!」
「……鈴木さん。少しお時間をいただけませんか?」
「?いいよ…?」
✾ ✾ ✾ ✾ ✾ ✾
「アリス!何やってんの?」
「げ、
「っていうか、どーやってアレ認められたの?部活を設立するには少なくとも4人、必要なんだけど!?」
「部員はまだ二人だよ〜!」
「はぁ?何言ってんの?そんなの、活動できないじゃん!?バカなの?っというか、よくもう一人入ってくれたね?」
「うん。もう一人の部員、ミカだもん!」
「はあ?探偵部なんて変な部活、この完璧な私にさせるつもり?」
皆さんも気づいたかしら?私、私が好きなのよ。だって、私。スタイルも良くて、顔も良くて、心も優しくて、頭いいし、運動神経抜群だし、成績オール5で、人望もあつくて、モテて、スカウトされまくるし…。(要約すると、完璧ってこと)だから、自分が大好き♡だってこんなに
「いいじゃーん。」
「良くない!」
「ミカって、賢いし、顔もきくしー。あと、人間性見抜くのが得意ー、そんなの探偵になるなって方がおかしくない?だから特別に探偵部に――――」
「――私は、絶対に探偵部にならないから!」
「じゃあ、名前だけ貸すってことでお願い――」
「――ムリ」
「即答!?酷っ!」
「酷くないわ」
「貸してくれたら“シャトランテ”のケーキ奢るから〜!」
「ぐっ!?」
そう、私は甘いものに目がないのだ。しかも、“シャトランテ”は超高級菓子店。しかし、(言い忘れたけど)お金持ちのアリスなら余裕で買える。
「のったわ!シャトランテ絶対よ!」
「わーい!ありがとう〜!じゃあ、早速部室に行こうか!」
「部室?けど、人数が…。認められてないはずじゃ?」
お金で買ったのかな?
✾ ✾ ✾ ✾ ✾ ✾
そして、今アリスの家にいる。
「家が部室なんて、聞いてないわよーーー!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます