なぜ、こんなことに?

 私は今、探偵部の部室――いや、アリスの家にいる。ってー、ちょっと待ったーー!!!なんで?なぜ、こんなことにーー?落ち着こう、1回なんでこうなったか思い出してみよう。

 私は、花咲はなさき 美華みか。今年から中学生2年生。好きな食べ物は、パフェ。得意な科目は―――全部得意だね。住所は、東京都 ○○区の☓丁目△ー▲。髪は黒。身長は―――――って、違う!なに、自己紹介してんのよ!朝のことを思い出そう。


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「ミカちゃん、おはようっ」

「おはようございます。」

「ミカちゃんっ、のポスター見た?」

「?……のポスター?」

鈴木さん―――鈴木すずき アリスはハチャメチャなことと、名前から不思議の国ワンダーランドのアリス。略して、とかとか変なあだ名で呼ばれているのだ。

「見てないなら見てっ『諸君、探偵部に入りたくないかい?ぜひ入るが良いのだ。』」

「たん、てい……ぶ……?」

「ミカ、ポスターもう見た?」

「きゃっ、って鈴木さん!?びっくりしたわ。」

「ごーめん、ごめーん。許してよー。」

「いいですよ…。それより、これは何ですか?」

「よくぞ聞いてくれたね!これは探偵部の勧誘ポスターだよ!」

「っていうか、探偵部って何ですか?」

「事件を解決していく部活だよ!」

「……鈴木さん。少しお時間をいただけませんか?」

「?いいよ…?」


 ✾   ✾   ✾   ✾   ✾   ✾


!何やってんの?」

「げ、激怒ゲキオコじゃん」

「っていうか、どーやってアレ認められたの?部活を設立するには少なくとも4人、必要なんだけど!?」

「部員はまだ二人だよ〜!」

「はぁ?何言ってんの?そんなの、活動できないじゃん!?バカなの?っというか、よくもう一人入ってくれたね?」

「うん。もう一人の部員、だもん!」

「はあ?探偵部なんて変な部活、させるつもり?」


皆さんも気づいたかしら?私、。だって、私。スタイルも良くて、顔も良くて、心も優しくて、頭いいし、運動神経抜群だし、成績オール5で、人望もあつくて、モテて、スカウトされまくるし…。(要約すると、完璧ってこと)だから、自分が大好き♡だってこんなに完璧パーフェクトなんだもん。当たり前よね!って、話それてた。


「いいじゃーん。」

「良くない!」

「ミカって、賢いし、顔もきくしー。あと、人間性見抜くのが得意ー、そんなの探偵になるなって方がおかしくない?だから特別に探偵部に――――」

「――私は、絶対に探偵部にならないから!」

「じゃあ、名前だけ貸すってことでお願い――」

「――ムリ」

「即答!?酷っ!」

「酷くないわ」

「貸してくれたら“シャトランテ”のケーキ奢るから〜!」

「ぐっ!?」


そう、私は甘いものに目がないのだ。しかも、“シャトランテ”は超高級菓子店。しかし、(言い忘れたけど)お金持ちのアリスなら余裕で買える。


「のったわ!シャトランテ絶対よ!」

「わーい!ありがとう〜!じゃあ、早速部室に行こうか!」

「部室?けど、人数が…。認められてないはずじゃ?」

お金で買ったのかな?


 ✾   ✾   ✾   ✾   ✾   ✾


そして、今アリスの家にいる。

「家が部室なんて、聞いてないわよーーー!!!」


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