第二話 「〇〇side」ってバカっぽいから止めて
本当にそう思わない?
つまりだな、ラノベに限っていうとここ20年は「漫画脳」なんだ。約20年前のラノベの章を見てほしい。間違っても「〇〇side」なんてない。
もっというと、これ「乙女ゲーム」の手法だよな。
あんまり男性作家でこれ使ってるの見たことが無い。
つまりいちいち一人称・三人称が変わりましたよ、とお知らせする漫画脳なんだ。
バカじゃないか、こんなのが流行る時点で。群像劇って知らないのかな?
完全に「人称真理教」の影響なんだ。これ取っ払っていいんだよ。それで人称ぶれてもいいんだよ。
〈side in〉・〈side out〉を繰り返すのが十八世紀までの小説で十九世紀後半からが「異常」ということなんだね。つまりそこに人称はないんだ。神視点≠三人称。神は細部に宿るから主人公に憑依してもよいし浮遊して見つめてもいいんだ。だから神視点ってのは人称がぶれるんだ。
(「神は細部に宿る」の意味が分からない人はスピノザという哲学者が言ってるから参考にしてね)
悪には悪の理由がある。闇堕ちする。分かります。魅力的ですね。正義と称した邪悪なキャラが居る。でも……それを人称で強調するのはさ……。
だから勇気出して言うけど……。
「『〇〇side』ってバカっぽいから辞めて」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます