わんこそばみたいな小説

ヒロインの初登場シーンはインパクトがある物にしたいと考えるのはわかる
一目惚れ、ライバル宣言、興味など古今東西の色んなヒロインが色んな形で初登場を彩ってきた
そこから事件が起きて、主人公はヒロインを救うヒーローになるのだ

そんな中、この作品はどうなのか?
その初登場シーンや良くてボヤみたいな小事件などが起きたりはするが、基本的にヒロインの深掘りがされる前に次のヒロインが登場する。世界の危機に繋がるような大事件は全然起きない
何なら事件フラグらしき物を立ててはいるが主人公目線だとこの時点でヒロインがどんな人間なのかすら把握してない

「次はこいつだ」と矢継ぎ早にヒロインが投入されてくる様はわんこそばである
イメージと名前を一致させて記憶し飲み込む前にもう次のヒロインがお椀に入っているのだ

一章はその先への伏線張りと期待して読み進めはしたが、新しいヒロインが2人も出てきた
記憶力に自信はないが自分が覚えていないだけで既存ヒロインの内の誰かだろうと思っていた

まだ蕎麦のおかわりは続くらしい。自分は既にだいぶ満腹なのだが……

美味しいかどうかを聞かれると不味くはないのだろうとは思うのだが、飲み込むのに必死で味わっていないので正確ではないかもしれない
その飲み込む食べ方が好きなら美味しいと感じる人もいるとは思うが