告白(殺害)ゲーム

　君の黄色い悲鳴も。

　君の恐怖に叫ぶ声も。　

　オレにとって君の感情は一つの作品。

　でも、何故かオレ以外の人と話したり、笑ったりする君は魅力的じゃない。

　講義を真剣に受ける君。

　サークル活動する君。

　なんて言えばいいかな、駄作?

　そうだ、校内でこんな噂を聞いた。

　君と■■が付き合ってるって。

　おかしいな、オレとじゃないの?

　目と目が合って、話しかけてくれて……。

　もしかして、あぁ流行りのゲームか。

【誰かに告ってオッケーを貰う】やつ。

　前科があるオレにやるのは……。

　弄んでほしい、の?

　じゃあ、オレも――君で遊ばせてもらおう。

　君の知り合いと家族を一人。

　また一人と殺害して悲しみと絶望に落とす。

　一人ずつ誘拐して撮影しながら作品にするんだ。

　皮膚を裂いて、肉を落として……。

　いや、生きたままチェーンソーか。

　ネイルガンで隅々まで撃ち込むのも悪くない。　　

　恐怖に満ちた悲鳴。

　新鮮な血は宝石の様に美しい。

　撮ったソレは君にあげよう。

　オレの作品達気に入ってくれるだろうか。

　恋人は殺さない。

　彼はデザート。

　君に思いを伝えるため生配信。

　次はーー嫌がらせ。

　悲しんでる所に漬け込んで彼氏のフリ。

　ストーカー、アンチ、影からも攻めよう。

　あれ、彼女イラスト描いてたっけ?

　じゃあ、盗作と監視も追加。

　あぁ、たまらない

　いい。スゴくいい。

　精神と肉体を削る感じ。

　さて、君は何処まで耐えられるかな。

　俺の知る限り。

　皆、我慢できなくて自殺してる。

　期待してるよ、君には。

　まぁ、自殺予兆があったら……される前に【殺す】けど。

　あぁ、早くオレに向かって言ってほしい。

　付き合ってください（殺してください）、と。