異世界に行ってまで平均的な能力で戦っていく
ねこげ
第1話 平均的な人生だった?
僕の名前は田中優斗。ごく一般的な社会人だ。いままでの人生で華々しいことは何一つなく、なんの悪いこともなく平凡なものだった。今日も会社に行って帰ってくるだけ、そう思っていた。
昼休みにあまりに眠たかったものだから仮眠室に行って目を閉じた。
なんか随分と賑やかだな、そう思って目を開けると、知りもしない街中で立ち尽くしてる。鎧を身につけている人、ローブを羽織っている人、頭から獣の耳が生えている人なんかが歩いている。
「これが異世界転生か」
少しだけアニメとかを見ていたことが、取り乱さず理解することにつながった。しかし、こんなにも平凡な人間が異世界転生したとことで何か変わることはあるんだろうか。能力値とかは見れないんだろうか、そう思っていると目の前にパラメーターと思われるものが見えた。
名前:ユート、レベル:5、体力:25、魔力:10、攻撃力:15、守備力10、魔防:5、素早さ8。
んーどう見てもなんとも言えない気がする。結局こうなるんか、いつになく平均を行く。
とりあえず、どこか情報を集めれる場所に行かなくては。酒場とか冒険者ギルドとかあればいいのだが、まぁいったん歩いてみよう。
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