第22話 心に決めた
「はい!そうなのです!」
前世では予算をもらうため、採用する社員の給与枠の獲得など、役員にプレゼンをしていた。
お義父様のことも上司と思えばいける!!←謎の自信
「…噴水に落ちてから今までの自分を振り返ったのです。人の立場にたって視点を変えるとこんなにも物事の見え方が違うのだと…だからこそ、新たな気持ちで街の人の生活を見たかったの…
お義父様に許可をとっていけば、公爵家の者としてしか世界を見れない…もっと広い視野で感じたかったのです…
私は後悔しておりませんわ!素敵な出会いもありましたの!」
もっともなことを言ってるように自信ありげに話す…
困ったような顔でお義父様は話し出す
「ミリーの言うことはわかるよ。
ただね、ミリーも分かっていると思うが、私達は公爵家だ。今回は何もなかったからよかったけど、危ない目に合うかもしれなかったんだ…」
確かにそうだ…お義父様を救うことしか頭になかったが、曲がりなりにも公爵家の令嬢。
誘拐だってありえたかもしれない。
前世の知識があると言っても身体は10歳の少女だ…
「お義父様、お母様、トバースそれに屋敷の皆も心配かけてごめんなさい…」
「分かってくれてお父さんは嬉しいよ。
…今度からはお忍びで行くにしてもトバースにはちゃんと伝えて屋敷の誰かを連れて行ってくれるかい…?」
コクン
微笑むお義父様…
ポンポン
お義父様が優しく頭を撫でてくれる…
前世と違い着実に親子愛を深められているように感じる
(こんな優しいお義父様を誰が仕込んだのか分からないような毒なんかで死なせてはいけない…)
改めて心に誓ったのだった…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます