第5話 過去 運命の日《1》



この1ヶ月間、私と姉は大忙しだ。






ドレスや宝石、何もかもその日のために準備をした。







姉も私も第1王子、または第2王子に見初められることを夢見て、日々を過ごしていた。










この時までが、私たち家族の幸せの絶頂だったように思う。









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舞踏会当日~









「メイ、掃除を全てやっておくこと。良いわね。」





「はい…かしこまりました…」









メイはもう反抗する気力もないほど疲れている様子だ。









「ふんっ、最初からこのくらいしおらしくしていればよかったのよ」




「メイ、私の部屋の掃除も頼んだわね☆」



私はメイに頼むことが、どんだけ愚かなことかも分からず、普通のメイドに頼むように、母と姉に便乗していた。












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