一つの茶屋

時雨 莎祺

一つの茶屋

誰かが長い旅路に疲れて、


ふと茶屋が目に入る。


ふらっ…と入って、茶を飲む。


それは今までの疲れを癒し、また次への原動力をくれる。


また長い旅路へと、戻っていく。


その人は、もう2度とその茶屋に入ることはない。


私は、その茶屋になりたい。


一期一会で出会った人に、きっかけを振りまいて、儚く消えていく。


人生という長い旅路。


偶然見つけたその茶屋。


でも、2度と逢うことはない。


いつしかその茶屋の記憶は消えて、歩き続ける。


私は、そんな人でありたい。

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一つの茶屋 時雨 莎祺 @creeper7

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