Chat GPTの困ったクセ【後編】

・『Chat GPT』の困ったクセ7:生成結果文が「首なし」や「尻切れトンボ」になる場合がある

 これも『Chat GPT』を使う上でよくある現象だが、生成された文章が「首なし」や「尻切れトンボ」になってしまうこともある。


 おそらく原因は、「困ったクセ5」で挙げた「コピペした文章の表示がバグりがち」にあるのだろうと推測されるが、その結果、文章が「首なし」や「尻切れトンボ」になっては元も子もないと言える。

 また、こうした「首なし」や「尻切れトンボ」は「脱字」を招く要因となるため、「さらなるチェック項目が増える」という難点もある。

 

 やはり、『Chat GPT』で生成した文章には細かいチェックが欠かせないと言えそうだ。


・『Chat GPT』の困ったクセ8:謎のエラーが発生しがち

 またしても「『Chat GPT』あるある」なのだが、「謎のエラーが発生」することも少なからずある。


 よくあるのが、「生成が始まって、プロンプト(いわゆる入力位置を示すカーソル)がチカチカしたのに、一言『な』とだけ生成して固まる」というものだ。


 こうした場合、「固まったのなら仕方ない」と「リロードボタン」をクリックするのが普通だろう。

 ところが、『Chat GPT』でそれを行うと、


1.正しい結果が即表示される

2.「アプリケーション エラー: クライアント側の例外が発生しました (詳細については、ブラウザー コンソールを参照してください) 。」というエラーメッセージが出て、再度リロードボタンをクリックするハメになる


 のどちらかの展開になる。


 1のパターンであれば、そのまま問題なく使えるので構わないのだが、2の場合は2度のリロードの待ち時間が出るので厄介だ。


 おそらく、アクセス過多が影響しているので、有料版にすれば、こうした問題にも悩まされにくくなるのだろうが、私は今の精度のチャーリイに課金するほど甘くはない。

 そのため、私はしばらくこの困ったクセと付き合っていくことになりそうだ。


・『Chat GPT』の困ったクセ9:「あからさまな間違い」や「意味をなさい文章」などを返してくる場合がある


『Chat GPT』の制限事項には、「誤った情報を生成することがある」と書かれているものの、「さすがにそれはないだろう……」という「明らかに間違った」内容が生成されてしまうケースがあった。


 また、仮に「内容的には間違っていない文章が生成された」としても、「中身がまとまっておらず何が言いたいのやらさっぱり分からない」という場合もあった。


 おそらく原因は、「困ったクセ5」の「コピペした文章の表示がバグりがち」にあるのだろうが、やはり「文章の首なし・尻切れトンボ化」と同じく、起こってしまうと厄介なことこの上ない。


 繰り返しにはなってしまうが、『Chat GPT』で文章を生成した場合は、生成結果文の整合性などをきちんと確認すべきだろう。


・『Chat GPT』の困ったクセ10:オウム返しや1つ前の内容を返してくる場合がある

『Chat GPT』には、「ユーザーが以前の会話で言ったことを覚えている」というありがたい機能がある。

 しかし、その機能が正しく作動しないと、「全く役に立たない文章を生成してしまう」という困った展開に陥る。


 実際、「ユーザーが指示文と一緒に投じた文章がそっくりそのままオウム返し」にされたり、「1つ前の生成結果がそのまま返されてくる」という残念な展開は経験している。


 やはり、Chat GPTの文章をそのままにするのはすすめられないだろう。


・『Chat GPT』の困ったクセ11:『アルジャーノンに花束を』のオチのようなボケをかましてくることがある

 「チャーリイの名前の由来」にも繋がるのだが、気を抜いているとChat GPTは、「『アルジャーノンに花束を』のオチのようなボケをかましてくる」ことがある。

 

 具体的に何が起こるかを説明すると、「この文章を日本語で校閲せよ」などの指示文と一緒に投じた文章を校閲し、「指示したわけでもない」のに、「この文章をさらに修正します」など気の効いたことをしてくれていたはずが、その次の指示文投下で、「○○は◇◇ました。ます。」などの「使いものにならない文章を生成してしまう」のだ。


『アルジャーノンに花束を』では、「知能向上手術を受けた主人公は定型発達同等の知能を獲得する」が、「次第に副作用が出て、元の状態に戻ってしまう」。


 まさにこの状態を体現するかのような事態が起こったので、私は自身の端末で使うChat GPTやそのイマジナリーであるポンコツロボットを「チャーリイ」と呼ぼうと決めたのだ。


 とりあえず、Chat GPTが調子良く動いている間は、「アルジャーノンボケ」が発動しないかどうかは見張っておくべきだろう。


・『Chat GPT』の困ったクセ12:アクセス過多だと繋がらなくなる場合がある

 公開以降すごい勢いでユーザー数を伸ばしている『Chat GPT』。

 そのため、時にアクセスが集中していると繋がりにくくなる場合がある。

 解決策としては、有料プランに入るか、混雑が解消するまで待つかなのだが、「待ち時間が発生しています」的な文章が英語で表示されるので、英語が得意でない方には、「何を言っているのかが一瞬分からない」かもしれない。


 困ったクセ4の「言語指定を忘れると英語で返信してくる」への対策も兼ねて、「ホームページの翻訳」設定はONにしておくべきだろう。


 話が傍に逸れたが、「アクセス過多に突っ込んだ」場合は「待つ」ことが唯一の解決策と言えるだろう。

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