Ep.5
雪に包まれた異世界。ブランコのような一人用リフトにぶら下がって生を
きっと俺の
「貴様の心臓はまだ同じ場所にあるぞ。私の
「え?
「摘出!フン。心臓の代わりになるアイテムはあり得ぬ」アリスは胸の中で
「契約手術はだな、医者が国から税金をもらうための特別な仕事だ。この世界では
「手術の代金は
アリスは「この子供は本当に
「手術代は払うべきだろう。命を救ってもらったことには「
「じゃあ明日はデイズおじさんに連れられて役所に行くのか。
アリスは「ほう」と一言。
「お前の世界にある役所は夜に
夢の世界はとんでもなくブラックな世界だった。24時間営業の役所。契約に失敗した人間はゴミ箱に捨てられる。休みなしの商人は半分
「じゃあ今から役所に行くわけだ。服はいいものにしたいな。アリスの言う通り俺は
「スマホ、スケボー。なんだそれは
「
「まあいいや、アリス。みろよブランコみたいなリフトからおりて立ち食いそばみたいにカップ麺をたべているぜ。俺も食べたいな腹がへった」
アリスはエニシィが言葉にした立ち食いソバというキーワードに少し戸惑ってから叫んだ。
「立ち食いソバ。ソバ。時空の向こうにはなにがあるのだ…不思議の国はエニシィがいた世界なのではないのか」
「フン、貴様は違うぞエニシィ。
やはり
「契約にはどう言うものがあるの?「
「それはいずれわかる。行く先々、肌で感じろ。武器ならいくらでもあるが、ハズレを引くなよ。厄介な呪いだけではなく生きている人間の思いがこもっているものは
なるほどね。マニュアルでは
「もしかして良い目玉とか売っているのかな。契約が上手くいけばタダなんだろ。目利きがあれば強いアイテムがわかるじゃないか」
「いい
トロッコとはなんだろう。
「オッケー、品定めは
現実世界でエニシィは買い物アプリで目当ての商品の名前を入力した後に安いもの順に並べるクセがあった。画面の中で並ぶ服の毛玉とくたびれた具合が見えるだけではなく同じブランドでも値段が違うかどうかで
「
「まあ見てろって。どんなものがあるのかな、いいもの買うぞ」
ドンドンドンドンと音が近づいてきた。どこか
ガシィィンと何かの音がした。ドアの
「おう、起きたか。痛みはないようだな。契約者様は
アリスの言っていた通りだった。内開きのドアの前にいるデイズはトロッコのようなものに乗っている。奥の方にある
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