名前がある猫〜ネームドモンスターになって戦います!野良猫の進化道〜
猫野いちば
第1章 ダンジョンにて
本編
第1話
吾輩は猫である。体はもう無い。
いや、まぁ昨日まではあったんだけどね。私は
するとさっき起きたら
私の容姿は幽霊になる前と同じで、純白の白猫なのだ。それに毎日公爵様にシャンプをされブラッシングされて整えられていた毛並みも霊体でも同じなのね。
自分の状況がさっぱりなの。死んだはずなんだけどなぁ。
ここは私が埋められた公爵家の裏庭かな。
公爵様のところに帰りたいのは山々だけど、愛しの公爵様の手で祓われるのだけは絶対イヤだから、ひとまず実体が欲しい!!
自分の状況を把握するときは、えっと公爵様どうやって見てたっけな。
あっ、そうだ。
ステータスオープン
————————
名前 なし
種族
レベル1
スキル
転生 ドレインタッチ
称号
転生猫
————————
え!出た!目の前に半透明なプレートのようなものが出てきた。猫の時に公爵様の真似して心の中で唱えて見ても何も反応がなかったのに、人間か魔物にしかステータスって適用されないのかな。
あれ、名前なしなのか。公爵様には日本の時と同じミケで呼ばれてたのに...。
どうにかして名前つけれないかな。名前ないのはイヤだし。
おぉ!名前のところ触れれるじゃない。前足で名前のところをタップするとキーボードのようなものが出てきた。
私は猫の脚を使って器用に『ミケ』と押していく。
え?難しくないのかって?
私はこれでも12年の猫生を全うしてきたのだ。キーボード操作なんて御茶の子さいさなのだよ。
うわっ、クラッとしてきた。
ステータス画面が消えて、段々と力が抜けていく。すると頭の中に機械的な声が響く。
『ネームドモンスターになりました。報酬を選択してください』
おお、戻った!
いきなり力が抜けてびっくりしたけど、戻ってよかった。それになんでかわからないけど前より力が湧いてきてる気がする。
それより目の前の半透明のプレートのせいで前が見えない....。
————————
報酬を選択してください
・スキル
・レベルアップ
・高級猫缶
————————
高級猫缶って...。
私、もう死んでるから食べれないから論外として、スキルかレベルアップだとどっちだろう。
なんか、日本にいた時にたまにやってたゲームみたいな感じね。
スキルってどれくらい手に入りやすいんだろう。ポンポン手に入るようならレベルアップの方がいいかな。
でもレベルアップもどれだけレベルアップできるかわからないんだよね。
あれ、これもタップできるじゃん!!
えっと、スキルはノーマルかレアのどちらかのレア度のスキルがランダムにもらえるのね。
他にレベルアップの方は、5レベル上がって、高級猫缶は1週間食事をしなくてよくなって、欠損と病気が全て治るの?!猫缶万能すぎない?!
何かゲームのエリクサーみたいだなぁ。
「おい、そろそろ街の見回り行くぞ」
あ、人の声がしてきた。
公爵様に気づかれる前にとりあえずここを出よう。
========
あとがき
ミケ「高級猫缶ってどんな味がするの」
作者「プリンとマグロ、コーラを混ぜた感じだったかな」
ミケ「それって本当に高級?」
作者「.....。」
猫が食べるとチュー○の味がします。
ページ下部↓の応援や評価していただけると嬉しいです!
評価だけでなく感想もまったりな作者のモチベーションに繋がります!
よろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます