ゲーム

【ネタバレ有り】ダンロンV3感想 チャプター1〜3

※ダンロンV3をクリアしての感想になります。バチバチにネタバレがあるので、未プレイやプレイ中の人は読まないでね!

















































と言うわけでダンロンV3をクリアしました……。

俺の感想としては「傑作だけど、ほとんどの人が怒る。つーか怒られろ!!!!」になります。大変なゲームですわ!!


それじゃあそんな感じの話をチャプター1からして行きますか。



・チャプター1

歴代最高のチャプター1。導入のフックとしては最高よな。主人公がクロって展開はそろそろやりそうではあったけど、それを最初にぶちかまして主人公は赤松でなく最原に持っていく流れが良い。いやー、騙されちゃったわ!! ツイッターで「おっ、今回は女主人公か!」って普通に呟いちゃったもん!! 許せねぇ!!


確かに何か違和感あったんだよな。地の文が長いって言うか、一人称小説読んでるみたいって言うか。それがそっくりそのまま叙述トリックの一部だったのは読めなかったな〜最後まで最原がクロだと思ってたもん。


シナリオの展開としては1の朝日奈を意識してる気がする。もし彼女をクロにするならどうするか?って。そこらへんチャプター4もそうだったけど、過去作のifみたいな展開をチラホラやってる気がするんだよな。


で、あの殺し方なら確かに行けるわ。殺人に向かない人間がどうやって殺人を犯すかってのを描いていくのはミステリの華だもんな。偶然がもたらす悲劇も実に王道で、それを初っ端から描く事により、一気にダンロンV3と言う作品に没入出来た気がする。


おしおきはエグかったな〜。普通の落下する首吊りと違って上に引きずり上げられる首吊りは苦痛が凄いって嘘喰いで見てたし、それを何度も繰り返しやられてるわけだから過去一エグいおしおきだと思うわ。




・チャプター2

チャプターだけなら全シナリオの中で一番好き。クロも被害者も動機もトリックもこれぞダンロンって言うスケール感のデカい話だしさ!!


動機ビデオの使い方がまた上手いよね。これも1で使ったし、実際に見た百田のビデオも1の内容と変わり無い。でも、それがまずミスリードだったわけよな。みんなもだいたい同じような感じのビデオなんだろうなって。


それが斬美のビデオですよ。影の総理大臣ってクソバカ大スケール出されてめちゃくちゃ笑っちゃったもんな。ダンロンだから許されるし、ダンロンだから成立し得る動機だもん。


同時に被害者である星の動機ビデオの使い方も良かったもんな。ゴン太から逃げ仰られる男がどうしてむざむざと殺されたのかについて、動機ビデオにより希望を断たれたからってのが良い。チャプター1の出来事や主人公たちと触れたことでほんの少し生きてみようかってなった気持ちを大いに踏み躙るやり方!! 性格の悪いゲーム!!!


で、裁判が終わってからの斬美の足掻き。実に良かったな〜〜〜!!!!!

おしおき前の足掻きは歴代のチャプター1のクロにあたる所だろうけど、クロが実際に逃げたのは斬美が初めてじゃんね。


それすらもおしおきに入れるモノクマよく分かってるぅ!! 最高の尊厳陵辱が見られる過去一のおしおきで気持ち良かったなぁ〜。


影の総理大臣として守らなければならない国民より突きつけられる退陣要求。完全に追い詰められた斬美の前に垂れ流された蜘蛛の糸(棘付き)。こんなの絶対に罠に違いないのに、それでもこれを登り切ればモノクマは自分を見逃してくれるかもしれないと言うか細い祈り。


登ってる最中に出てきたカッターが斬美をずだずだにするのも最高に性格が悪いよねぇ。クラシカルメイドの服装をずだずだにして下着を露出させることで、クラシカルメイドが好きな人があまり好きではないだろう性的な露出の大きいメイドコスプレのような姿に仕立てあげてさぁ!


で、最後はもちろん偽物の出口でした!! その瞬間、糸は切れて落下死するわけだけど、あれは斬美の祈りが切れた事でもあるんだよな。それが星の動機ビデオと被る内容でさ、実に演出が上手い。


大人びて聡明で上品な人間の尊厳がボコボコに陵辱されるのはやっぱ最高なんで、元気ない時は繰り返しこのおしおきを見て行きたいと思います!!



・チャプター3

この話も良かったなあ。犯人はどう考えても是清しかあり得ないトリックだったからむしろ動機とかが気になってたけど、最初からイカれてたら分かるはず無いやんけ!!!!


でも是清もキャラが良かったなぁ。自分の姉の人格と話し始めたとことか、誰とは言わないけどTLに居る植物の人が思い出しちゃった。あ、義理の兄botみたいなのとお話ししてる時の植物の人だ!!って。黒髪長髪で推しだって言ってたもんな!! 特に関係は無いですが、新進気鋭の作家草森ゆき先生のデビュー作『不能共』は4/24発売です。


被害者もアンジーだと思ってたんだよな。謎の宗教で人間をまとめてきたから、そろそろ展開的にも殺しとかなきゃダメだろうし。でも、転子まで死ぬとは思わんかったわ!!! マジかよって言葉が出ちゃった。それ故に是清が犯人だと分かったけどさ、でもここで死ぬとは…展開絆上げてたのに……バカのクソレズを殺した罪は重いぞ!!!! 俺はそう言うキャラが好きなの!!!!


で、おしおき。これも良い尊厳陵辱でした。

基本ほら、死にたくないする人間がおしおきで死ぬから楽しいのであって、死んでも良いと思ってる人間が本当に死んでも面白くないわけじゃない。江ノ島とか罪木とかさ。だが、そこはダンロンV3。過去作よりも遥かにおしおきに力を入れている!!!


是清が死んでから姉と再会出来たかと思いきや塩を投げつけられて溶けるシーン、大爆笑だったなあ。一番信じてた人間に一番の拒絶をされる。尊厳を破壊しちゃお!!


けどあそこのシーンなんだけど、ぶっちゃけ是清はあそこでまだ死んでなかったんだと思うんだよな。姉の幻覚と共にやってきたモノクマにぶっかけられたの塩じゃなくて水酸化ナトリウムとかじゃない? だから、生きながら溶かされて死んだけど、もちろんそんな残虐な描写はダンロンには不向きなので楽しくユーモアある描写にしちゃおうね〜!!

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