もしもエロい国のおはツイで宗教戦争が起きたら
Atree
宗教戦争はえっちな国が全部悪い
法律、倫理、道徳……そして宗教。世界に生きる人間が快適に過ごすための便利な道具である一方、適用できるのは数の暴力か独裁者の強権かの一方なので、どちらもない場合は諦めるしかない。
人は支配できない。弱者なりの戦略が乱立して全員弱者のままである。
だから小さい国ができる。悲しいが当たり前の流れといえばそうであった。
ここに朝からセックスをする国があるとします。
法によって定められている、あるいは全員がそれで当たり前だと思っている国があるとします。
朝からセックスをします。晩まで。仕事も何にもありません。性欲妖怪だから。射精射精射精(デデデ)の出太郎です。
やったあ! 朝から挨拶がわりのセックスだ! 次にどうなると思う?
騎乗位派がどうとか、その場合はおしりを見せた方がいいとか、スカートの有無とか、媚び声があるないだの、動きの要不要、とまあ、更に異なる原理が乱立する。
宗派の誕生である。
戦争の始まりです!
「朝からケツ見せスカート騎乗位野郎は、そのケツからひりだされるクソに窒息し晒せ!」
「なにをー! 布団内手コキ主義者は隠匿がお上手なこって、施政を妨げる思想の持ち主!」
「媚び声どもは迫害していい!」
ここは三国志大戦。おしっこにまみれたローションガーゼ族も参戦の構え。
哀しき宗教戦争。布団手コキ司祭は騎乗位の名の下に捕らえられた。
「ああ、司祭よ、おやめください。布団手コキは素晴らしいものであると、唱え続けてください……」
平伏する民衆。だが、司祭は厳かに言った。
「……今日から…………ケツ見せ騎乗位に、従え。」
多くの民衆は、亀頭を絶望と共に下げた。
媚び声はもとより相手にならなかった。
高いメス声が敵を煽る。
「ざーこ、ざーこ。めちゃめちゃにしたいって言ったらどーお?」
彼女ら……彼らはその通りに処されていった。
この世はケツ見せ騎乗位のものとなり、おはツイが騎乗位で溢れた。
「世界が終わっていくかのようだ」と、寝バック宗派の人間は落胆した。
ここに朝からセックスをする国があるとします。
しかしそれでも、世に希望を求めては、落胆していく人間がいる。力を誇示して侵略を試みる蛮勇がいる。特に何も気にせず自慰に楽しく走る民衆もいる。
初めから、ここに朝からセックスをする国がなければ、良かったんだろうか。
完
もしもエロい国のおはツイで宗教戦争が起きたら Atree @Atree
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