「魔女と無能力の子」の蛇足小話集。
橋元 宏平
登場人物設定集 ※ネタバレ注意
【フェリックス】
「無能力の子」と、呼ばれている男の子。
「無能力の子」と判定された瞬間から、両親から一年間、虐待を受ける。
弟が産まれた直後に、捨てられた。
預けられた教会でもいじめられた
魔の森で、
「想像主たる全能の力の持ち主」だが、本人も含め、誰も知らない。
想像しながら歌を唄ったことが、現実となる。
しかし本人は、自分を「無能力の子」だと思い込んでいる。
人間の歴史においては、
【アーロン】
「魔の森に
火と毒の能力を持つ、人型の魔の者。
争いごとを好まない、平和主義者。
口は悪いが、根は善人で、可愛いものが好き。
人間なんて、正直どうでも良いと思っている。
ただし、人間から手を出して来た場合は、容赦なく殺す。
魔の森に侵入してくる人間達をひとり残さず殺していたら、いつの間にか「魔女」と呼ばれていた。
人間達のヘイトを自分に集める為、あえて「魔女」を名乗る。
フェリックスが、「奇跡の力」を持っていると気付いている。
しかし、「全能の力」とは知らない。
【キース】
「国王特別顧問」として、裏から政治を操っていた魔の者。
風と雷の能力を持つ、半人半獣の魔の者。
人間を
しかし、フェリックスを見た瞬間、即落ち。
人間を滅ぼすことにためらいを感じ始め、悩み続ける。
考えに考えを重ねて出した答えは、
フェリックスのことは、「ヒト」だと思い込んでいる。
偉大な作曲家「フェリックス・ブロック」の生まれ変わりだと、信じて疑わない。
【エド】
フェリックスに拾われた、狼型の魔獣。
補助と回復系の能力を持つ。
フェリックスが大好きで、完全に飼い慣らされた犬。
フェリックスのことは、魔の者だと思っている。
「無能力の子」とか「奇跡の力」とか、何も知らないアホの子。
【鑑定の水晶】
全ての
フェリックスが、「想像主たる全能の者」と知る、唯一の存在。
全能の力が大量に流れ込んだことで、一時的に
「鑑定の水晶が、無反応」=「無能力」と、多くの人間達が思い込んだ。
【魔の者】
人型、獣型、魚型、植物型など、さまざまな姿を持つ生き物。
それぞれの個性を認め合って、みんな仲良く生きている。
人間達によって魔の森に追いやられ、森の中でひっそりと暮らしている。
何種類かの能力を持っていて、自由に使いこなすことが出来る。
【ヒト】
人型の生き物。
「科学の力」で、進化してきた。
しかし、「科学の力」でヒトの世界が滅んでしまった為、新たな世界へ引っ越してきた。
魔の者達は喜んで受け入れたが、ヒトの体が異世界の環境に耐えられなかった。
魔の者と共同で、異世界の環境に順化出来る「人間」を造った後、絶滅した。
【人間】
「ヒト」の遺伝子に、「魔の者」の遺伝子を組み込んで作り出された生き物。
しかし、ヒトにも魔の者にも劣る失敗作。
生まれながらに、「奇跡の力」をひとつだけ持っている。
魔の者を嫌悪し、存在そのものを認めない。
同じ人間であっても、人種、貧富、醜美などを理由に差別する、弱肉強食の社会。
薄情で、友情だの恋だの愛だの言っても、すぐ裏切る。
自分にとって不都合なことは、「なかったこと」にする。
「魔女」を、
「魔女を倒せば、世界に平和が訪れる」と、信じていた。
フェリックスの歌の力で心が浄化され、「魔女を倒したところで、世界は平和にならない」と、気付いた。
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