page 3 夢中のグルメ

「ただまー」あー、疲れた

帰って来て直ぐにソファへと身体を倒した

(まさか人形が喋りだすとは

さらに、会話もする事になるなんて)

色々あって頭が疲れているらしい

私は、重たい身体を起こして料理をはじめた

(帰りに材料は、買ったから適当につくるか)

フライパンに火をかけて順番に材料を入れていく

「しかし本当に便利だな めんつゆ」

母になんとなくで聞いた方法だが手順が大分

省略出来て便利なのだ

(もう、前の醤油いれてミリンいれてとかやりたくないわ)

人をダメにするソファがあるなら

これは、人をダメにするミリン だな

「できた あとは、フリーズドライの豚汁でも足すか」

本当は、作れれば良かったのだが

疲れていて やる気も出ない

「さてと、いただきます。」

(我ながら美味しい ちなみにカツ丼も同じ要領で出来るんだよなぁ …流石に2日連続で似た様なのはやめておこ)

しばらく休み片付けも終わると

次に私は、お風呂にはいった

洗っている時に若干 うとうと としてしまったがそこは、冷たい水で目を覚ました

「はぁー、てんちょーはたらけー」

湯船につかりながら愚痴をもらす

(そういえば 今日お店に来たお客さんが映画の話で盛り上がってたなぁ)

最近は、動画サイトなどを ただ観てるだけ

だったが久しぶりになにか良いのがないか

探してみるのも良いかもしれない

(そろそろ眠くなってきたし早く寝よ)

私は、着替えて動画をみながら髪を乾かした


ふとん に潜ると直ぐに眠りについた

(今日は、せめて昨日よりは良い夢みたいな)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


目の前には、ある光景が広がっていた

一言で言うなら

砂漠

辺り一面が砂まみれであった

(えー、、、こうきたか)

まあ、昨日よりは、ましな部類ではある

そう思っていると

ドーンッ!

左手側から大きな音が響いてきた

なんだか砂しか無いこんな場所で何かが蠢いていた

(あれ、なに?) 目を凝らしてみると

甲羅に覆われた用なミミズがいた

どちらかと言うと釣り餌とかのゴカイとかに

近いかもしれない

町が襲われているような…

(あ、きた え?来ちゃったの うそ!?)

察知されたのか こちらに向かってやってきた

潜ったり出たりして波打ちながらやってくる

その頭は、多数の牙が口の全体に生えそろっており良く見てみると口の中にも少し牙が有るようだ


(走っても追い付かれるな これ ならいっそ)

入ってみるか…?


他になにも無い様なのでやってみることにした

(夢だしな やってみよ)

私は、ミミズが頭を上げるのに合わせて

身体を丸めて入りこんだ


……無事…か?…

目を開けるとそこは、赤い湖に小さい島に家

家の前には、パラソルと海などでよく見る寝転がれるイスがあった

ガチャ

しばらく見ていたら中から不気味な風貌の

ヒゲを整えていないアロハシャツを着た老人が出て来た

「おー! お前さん無事に入ってきたんか!」

「こ、こんにちは あのこの場所はいったい」

そう、訪ねてみるとニチャリと笑い

「まぁまぁいいから ほら飯食ってけ」

とそう言われた 後ろを歩いていると

「ここはな 奴の腹の中だ」と先ほどの質問に答えてきた

「今まで食べられた人はいったい」

そう訪ねてみると

「? そこに溜まっておったろ」そう言って

湖に指をさした

……どうりで赤い訳だ…

席に案内され待っていると

「ほれ、肉だ 沢山食ってくれ」

…肉…肉か……嫌な予感がする

「あのこれは、いったいなんの「うまいぞー」

質問を遮り「味の感想教えてくれ」とそう言ってきた

…覚悟を決めなければいけないようだ……

「いただきます、」

ぐちゃり…生だ みてくれだけで

生らしい 横をみてみると

期待の表情で感想を待っていた 感想を言わなければ

ここは、美味しいと伝えるべきだろうか?

いや…ちがう気がする

「ちゃんと焼けてなくて美味しくないです。」

と素直に伝えた すると

「そ、そうか すまんかったな」と悲しい顔を

して家に入ったときとは別の扉に案内された

「出口は、こっちだ 旨いもん出せなくてすまなかったな まぁ帰りはそのまま直接帰れるはずだ」

そう言われたので扉を通ると後ろから

「じゃあな」とだけ言われた



私は、帰って来れたらしい 大きくあくびした

「…あれ、あの肉って、、、」

十中八九 つまりは、そういうことだろう

私は、深く考えるのは止めて家を出た


朝食は、昨日の作った残りをと思ったが


流石に肉は無いわぁ


そう、思って口まで運べず冷蔵庫の中である






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