第4話 兇



 ロマニエフ邸の庭園には不釣り合いにも、美しい花々が沢山咲いていた。


 見ればすぐにわかる程、丁寧に根気よく手入れされた美しい庭園。そしてこの屋敷に秘められた多くの悲劇。この花々が咲き誇る理由がそれを慰めるものなのかわからない。ただ、花はこんなに綺麗なのに……。私はなんだか泣きたくなった。



「お嬢様! この辺でいいっすかね!」


 そんな私の感傷を、ザックの無粋な声が掻き消した。空気の読めない男は、女の陰口で話題沸騰だ。まあ、私は嗜みとして許容している。しかし世の女は自分を気に掛けない存在を毛嫌いする癖がある。そして世の男はそんな女の正論ぶる難癖に、見事なくらい振り回され哀れだ。


 ザックに私のセンチな感傷を台無しにされたが、気にしてはいけない、が……。


「もう、うるさい!」


「な、なんすか、お嬢様、なんでいきなり怒ってるんですか?」


 つい怒鳴ってしまった。ふふ、まだ私は大人になり切れていないみたいだ、嬉しい。さて、戸惑うザックに指示を出そう。


「ザック、この庭園を荒らしては駄目だ。もう少し離れるぞ」


「ああ、そういう事ですね。そうっすね、綺麗なもんですし。お嬢様も女の子っすね」


 広大な面積を誇るロマニエフ邸の庭を少し移動すれば、程よい芝生が広がる場所がある。私とザック、さらにグロリアス。そしてローブと監視役のマリア、その上で新帝国大騎士団の隊長格に他の騎士達もぞろぞろ移動して来る。大袈裟な事になってしまったが仕方ない。


 この辺りは敷地内で騎士達が訓練用に使っていた場所みたいだ。そこでザックとローブは無造作に十メートル程の距離を挟み睨み合う。ザックは剣を、そしてローブは無手だ。


「おいおい、執事さんよぉ、得物は持たねぇのか? 手ぶらですぐに逃げ出そうなんて考えるなよ」


 ザックが剣を肩でトントンと叩きながら、余りに無防備なローブを咎めた。だがローブは不敵な笑みを浮かべる。


「逃げる? こんな人数から追われるなど愚かだ。貴様一人を倒せば自由になれる。よっぽど効率がいい。違うか?」


「はぁ~、効率ねぇ」


 ドン!


 そう言い放った瞬間だった。えぐれた芝生だけ残し、その一瞬でザックはローブの背面につき、首元に威嚇する様に剣を突きつけていた。雷鳴の如き刹那の動き、突然で不測の接近にローブの瞳が大きく見開く。


「おい、言葉を間違えるな。倒すじゃねぇ、殺すだろ?」


 凄みを利かせ低く唸る声。普段とはまるで違うザックの殺意が滲む威嚇。だが彼はそのまますっと剣を引き、気楽に元居た場所に戻った。


 ローブは僅かな驚きをすぐに打ち消し、不敵な表情に冷たい瞳を貼り付け、首を軽く左右に揺らし、さらに手足を振って柔軟を行なう。


「ふん、剣帝ら慚愧剣流の縮地、その最高峰・雷覇か、随分気が短いな」


「けっ、良く知ってやがる、死地で油断するなよ、腑抜け。準備はいいか」


「ああ」


 ひりつく間合いの空気が、その釁隙にふさわしく密度を高め、睨み合いが数秒続いた刹那、両者の殺気が爆発した。


 瞬間、ザックが先程と同じく炸裂する様に地を蹴り、ローブの脇に迫る。対するローブは敏捷に軽く体を捻り、振り抜かれようとした剣戟を交わすと、ザックの右腕に鋭い膝を放った。


「ちっ!」


 ザックは斬撃を強引に止め、その膝を辛うじてかわす。即座にローブはしゃがみ、バランスを失いかけたザックの足を払おうとした。だがザックは咄嗟に剣を地に刺すと、それを軸に跳ね、そのまま後方に飛び距離を取る。


「ははん、てめぇは剛武殺儀流で、どっかの派出身か? きっちり甲冑の関節部を狙って動きを阻害する。くそ暗殺術らしい姑息なやり方だな。ロマニエフの犬!」


「知らんな」


「へっ、とぼけろよ。―――、解!」


 ザックがそう言った瞬間、身に付けていた甲冑がすべてガラガラと音を立て崩れ落ちた。これは魔術式でエンチャントされた甲冑で多く見られる特徴だ。戦場で邪魔だと感じたら即座に脱着する術式。ローブが暗殺術の使い手なら、甲冑を利用した様々な相手の動きを阻害する技を使う。それをザックが嫌がったのだ。


 ローブは半身を崩さず、鋭い視線のまま、僅かに口元に嘲笑の笑みを漂わす。


「剣帝、随分必死だな。俺を殺すんじゃなかったのか?」


 感情を消失した冷酷な瞳と薄い笑み。

 それを受けたザックは、また剣を肩にトントンと当てていた。


「はん、この瞬間も攻めて良かったんだぜ、まあ、できねぇか? 後の先主体の受け武術さんは、お上品で困るぜ」


「減らず口だな」


 ローブが軽く呟いた瞬間、おこりが見えぬ動きで、素早く地を激しく蹴り上げ、弾かれた芝や土や小石がザックを襲った。


「けっ、つまんねぇ手だ!」


 ところがザックは向かい来る石や土の陽動を一切気にせず、寧ろそこ目掛けて突っ込んだ。ところが、それを読んでいたのか、ローブは全く動いてない。おびき寄せられる形のザックが放つ剣をするりと躱し、その懐に潜り込むと、ザックの腰に差された小剣を抜き去り、素早く半回転して首の頸動脈を狙う。


「終わりだ」


 ローブの冷たい一言に、ザックがニヤリと笑う。


「馬鹿か、てめぇ!」


 ザックは身体を逸らすとその勢いで足を蹴り上げ、ローブの手元、その小剣を跳ね上げた。その挙動のまま鋭く後方に一回転した後、バネの様に勢い良く再び踏み込んで行く。


「行くぞ、おらっ!」


 剣を真っ直ぐに突き立て、凄まじい神速の五段突きを放った。

 ローブには、全て同時に見える。確実に人体の急所を狙った五つの突きを避ける為、素早く地面に寝転びゴロゴロと転がり、追撃を警戒し瞬時に半身で立ち上がる。だが、当のザックは泰然と構え、また剣を肩にトントンと当てていた。


「どうした、くそロマニエフ? そんなに泥だらけになって、随分必死だな」


 ザックがそう言いニヤリと笑う。

 構わずローブは服の埃を払いつつ、一段と闇が深くなった冷酷な瞳を穿つ。


「お遊びはここまでだ」

「そうかよ、くそロマニエフ!」


 両者がそう言い放った瞬間だった。空気がまるで二人に吸い寄せられるみたいに、急激に渦を巻き始めた。これは魔力を体内に高濃度かつ高速度で循環させた場合にのみ起こる現象だ。二人の有する魔力が爆発的に膨らみ始めたのだ。


 本来の戦闘とは魔力で身体強化を施し、肉体の限界を超えた場所で相対する。特に武術を限界付近まで極めた達人たるこの二人は、その強化・強度の伸びがバフなどの数割アップどころではない。


 先程までの二人の凄まじい攻防は、素人目にも異常な速力と膂力を誇示していたが、それでも魔力無しの素の肉体での攻防。ここからは実に数倍から数十倍以上その能力を引き上げ、恐るべき練度で研ぎ澄ませた達人同士の、過熱し加速した本当の戦いが始まる。


 その気配を察し、マリアが私の周囲に高難易度な複合多重防御結界を展開する。他の連中もマリア程では無いが、慌てて結界を張り始めた。


 切り裂くようなビリビリとした空気は、もはや透明ではない。赤く灼熱するが如く、両者の膨大な魔力量がぶつかりせめぎ合い、天井知らずに緊張そのものが燃え上がって行くようだった。


「お嬢様、かなりの衝撃が来るやもしれません。ご無礼ですが、私の後ろに控えておいで下さいませ」


 マリアは流石に警戒しているが、私は気にしない。


「構わん、このまましっかりと見させてもらう」


 そう答えた瞬間だった。


 大地と天空を揺るがす衝撃が腹の底まで響き、一瞬視界がぐにゃりと歪んで見えた。同時に無数の爆発音が多発し響き始める。


 唸る衝撃が視覚化され、その異常な爆発は超音速衝撃波を巻き起こし、私の目の前で何度も、何度も、暴発し、マリアの完璧で強固な複合多重結界をビリビリと歪める。


「おうらぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!」

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!」


 ザックとローブの凄まじくも猛り狂う様な叫びが、この世界を壊してしまう程の激しさで轟く。最早、私にはその姿が見えない。剣を極めし剣帝と、体術を無限に駆使する暗殺者。


 荒れ狂う二つの凶悪な台風が、この広大な庭の地形すら変えてしまう勢いで、幾重にも、幾重にも、暴発し衝突し続けている。既に大地だけではない。その戦いは空中にまで及び、ドン! ドン! ドン! と何度も、何度も、苛烈にぶつかる。両者がまき散らし乱散する衝撃が離れたロマ二エフ邸まで轟く。一瞬にして全ての窓ガラスがたわみ、次の瞬間、悉く派手に砕け散った。暴力的なその爆風は、さらに建物を軋ませ破壊せんばかりに揺らしまくった。


「二人とも様々な術を使っております。ザック殿は魔術を累加させた剣技、ローブは即死性の殺戮術、両者共その辺にいる詠唱破棄程度のS級魔術師では、とても対応出来ない魔術練度ですね」


 その瞳に緊張を伴ない、あのマリアにここまで言わしめるのは異常だ。


 空気が激しく振動し続け、天地を穿つような連撃の慟哭は、最早人のそれを遥かに超えた強烈な存在同士の殺戮。この場にいる全ての人間が畏怖し凍り付いていた。我々は己の命すら削り取られる様な、圧縮加圧された恐怖に身を晒していた。


 ドオゴォォォンン!


 次の瞬間、空を衝撃で埋め尽くしていた二つの荒れ狂う兇暴が別れ、地を割る勢いで着地した。いつ鳴りやむともわからない雷鳴の様な攻防が静寂を帯び、両者がかりそめの距離を空け対峙する。


「どうした、くそロマニエフ?」


 ザックがそう言い放った瞬間、血だらけになり満身創痍なローブが地に片膝を突いた。


「ぐっ、くそっ!」


 互角に見えていた攻防だが、実はザックが圧倒していた様だ。それでもローブは何とか喰らいつき、懸命に耐えていたのだろう。まだその瞳はギラついて生きている。


「テメェは終いだ、くそロマニエフ!」


 ザックは血を垂らすローブの様子などお構いなしに、剣を真っ直ぐ突きつけ、そう告げた。



 刹那の間。




「―――俺はもはや死人、俺は、俺は……、ラウ、力を貸してくれ……」


 虚無に呟く様なローブの声が聞こえた瞬間、その両の手が怪しく赤黒い靄を纏い、黒き火花が幾度となく弾けた。


 私は得体の知れない不吉が膨らむ様な、そんな予感がした。





「ゴアァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアア!」





 その途端、ローブは両膝をついたまま、祈る様に両の手を天に向け突き上げ、獣じみた不気味な叫び声を上げた。


 同時に、斬りかかろうとしていたザックが、巨大な何かに吹き飛ばされる。


 途端、ローブの肌が驚く事に滅紫に染まり、その瞳が不気味な赤銅を帯び、雄叫びのままに狂気の様な漆黒の涙を流すと、口からゴボゴボと異様な黒々とした大量の血が溢れ出した。


 刹那、マリアが焦り叫ぶ。


「まずいです、お嬢様! ローブめが呪術外法を発動しております。あれは死累兇、己が魂を贄に、魔巣を呼び起こし、周辺の魂を全て食らい尽くさせる外法の極み。一旦発動すれば術を止める事は出来ません。一刻も早くここより逃げ出さねば!」


 呪術外法、禁忌魔術をより過酷かつ濃密に発展させた忌まわしき業を纏う術。発動させれば大都市すら崩壊させる大惨事を引き起こす。


 私はその言葉を聞くや否や、全力で必死の声を上げた。


「皆、退避せよ! 退避だ! 即刻この場から逃げるのだ! 急げ!」


 私の叫びを聞いたグロリアス以下各隊長格が、慌てて部下の騎士達に身振り手振りを交え、大声で叫び始めた。


「おめぇら! 逃げるぞ! やべぇのが来る! 急げ、とにかく急げ!」


 周辺に集まっていた全ての兵士達も激しく動揺し、その混乱の中で我先にと塀を乗り越え焦り逃走を始めた。




「グルゴアァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!」




 口元から鮮血を吹き出し、再びローブが既に人には発せない悲鳴にも似た狂気の叫びを上げ、天に伸ばしていた赤黒い両の手を、地面が砕散らんばかりに激しく叩きつけた。


 ドン!




  



 我が目を疑った。





 誰もがその動きを止めた。






 ただ静寂が流れた。






 私が視認出来る広大な範囲の情景は、どういう理屈なのかその姿を瞬間で一変させてしまっていた。


 大地が赤黒く染まり、天が不吉な紫がかった血の色となり、黒壇たる暗雲が凄まじい速度で流れ渦巻く。


 さらに私達が垣間見ている空間に、死者のおぞましき腐敗臭が吹き荒れ嵐となり、吐き気を催す邪悪な空気が一帯を席巻した。





 信じられなかった。


 私が住み、私の知る世界は、得体の知れない醜悪な惨禍に兇変してしまっていた。




 さらに慄く私達をあざ笑う様に、この静寂を打ち破り、地が激しく揺れ、見てはいけないと瞬時に判断出来る禍々しい黒衣を纏う魔が、爆風の様にひび割れた大地より無限に湧き出て来る。


 下卑たよだれを垂らし、狂気を体現した様な異形、残虐でおぞましい圧、まるでこの地の呪いを一切引き継いだ様な、地獄を呼び起こす者達。


 もはや恐怖を越え、畏怖を過ぎ去り、この場にいる全員が、抗えない不吉を知り、取り返しのつかない絶対の死を予感した。


 まさしく悪夢だった。


 私達は今日、絶望の渦中にいる。

















 ―――「教えて、マリアさん!」ビスタグス家メイド、ルビーの日記―――


「はい、シーツの基本的な交換方法はこの様にすると手早く出来ます」


 お嬢様付というこのビスタグス家でも最高峰の地位にいらっしゃるメイド長のマリアさんが、今日はテキパキと指導してくれている。


 私は田舎の男爵家、そこの三女ルビー、別に髪が赤い訳じゃないんだからね! でも瞳は赤いけど。十三歳になったのでお父様の命により、このトリスティアナ王国、四大貴族筆頭であるビスタグス家に奉公に来た。


 王都という大都会、私は胸を膨らませ、甘い恋の予感も抱いていたんだけど、もう仕事が大変だ。覚える事が一杯あって、とてもじゃないけど遊びに行く暇なんかない。


 でも全然辛くない。下級メイドとは言え、毎日食べるこの家の賄いは我が家の最高級ディナーを軽く上回り、支給されるメイド服は最高品質の生地を惜しげもなく使い、さらにお給金が田舎で騎士をやっている兄様の5倍もある。凄すぎます、ビスタグス家、もう一生ついて行きますです、はい!


 そして私達下級メイドの憧れの的、マリアさん。マジ天使なその美しさ、麗し過ぎる! しかも、仕事だって完璧と来ているから、もう言うことなし。私の中でヨメにしたいNO1でもある。はあ~、す・て・き。


 さて、今日はそのマリアさん自らに、シーツ交換の指導をして貰っている。ところが、私と同じく下級メイドで子爵家二女で超意地の悪いポーラが、マリアさんに突っかかったのだから、さあ大変だ。


「あのマリアさん、わたくしにはわたくしの考えがございます。教えて頂くのは結構ですが、爵位もない家の下賎な者に、ああだ、こうだ、言われるのはとても不愉快で耐えられませんわ、指導などおやめになっていただけないかしら?」


 嫌味たっぷりに言うポーラ。あちゃあ~、気位が前から高いとは思っていたけど、ここではマリアさんが上司なんだから、そんな事言っちゃ駄目だよぉ。


 でも、マリアさんに爵位が無いのは事実。こういう貴族のプライドは難しいからなぁ。仮に職場だからと従っても、それ以外の場所でどんな陰湿な報復をするかわからない。ううっ、わたしはどうしたらいいの!


 すると、マリアさんはにっこり笑ってポーラに近づいた。


 ドン!


 その瞬間、空気が破裂する様な凄まじい爆発音が室内に轟いた。


 そしてポーラの頭の真横にマリアさんの美しい足が伸びている。驚いたポーラは真っ青な顔でへなへなと腰が抜けて、そのまま座り込んでしまった。そしてマリアさんは笑顔のまま声をかけた。


「いま、何か言いましたか?」


 怯えるポーラはそれでも引きつりつつ、声を絞り出した。


「わ、わ、わたくしは……」


 ドン!


 再び爆発する様な蹴りが、空気を乱暴に切り裂いた。


 ドン! ドン! ドン!


 ポーラは既に何も言ってないけど、いえ、むしろ死にそうな顔で涙と鼻水を流して、泡を吹きかけているけど。


 ドン! ドン! ドン!


 容赦ない蹴りが、ポーラの頭のすぐ横をひたすらかすめ続けた。


 ドン! ドン! ドン!


 もうやめて上げて、ポーラの顔がぐしゃぐしゃを通り越して、死すら予感出来るから!


 ドン! ドン! ドン!


 駄目だ、止まらない。最早、私達新人メイド全員は、凄まじい爆風にただ髪を揺らし続けるだけの存在と化した。


 そして50発程蹴りが放たれた後、マリアさんが言った。


「指導を続けます」


 翌日、超意地の悪いポーラはいなくなった。


 もう、マリアさんパネェ! 一生ついて行きますです、はい!

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