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後ろに三回転半して壁に叩きつけられたモブオブザモブを完璧に演じ切った俺は、後始末はイサール殿にお任せして久保、さん、海の魔女、本物のサハギンの家にお見舞いに行く。
「久保さん、体調悪いのか?珍しい」
「白石クン、お見舞いに来てくれたんだ嬉しい。」
「まあね、クリスマスプレゼントを交換した仲だしね。」
部屋には僕が久保さんにクリスマスプレゼントしたピンクの手袋が置いてある、大切にしてくれてるんだ。
僕へのプレゼントは黄色のTシャツの胸に「主人公」と大きく書かれたやつだったが、[実話]まあ、目立たない僕を思ってのことだと思っておこ。
「具合どうなの?」
「とにかく顔が気持ち悪いの、違和感というか悪寒というか、まるで私そのものを否定するかのような闇を感じて」
ああー、六星イサール殿のあの芸術性のかけらもないお面のせいか、、、
コイツには黙っとこ。
「そういえばこの前、金のカメオを好意でくれた魔人と空の魔女オバサンがお見舞いに来てくれたんだよ、金のカメオさん、お腹もさすってくれて介抱してくれたんだ、いい人だね、あの人、空の魔女オバサンも私の代わりにスカイアーク学校に持って行ってくれたみたい、私の顔に変化してたから親切な人だよね、後でお礼言っておかないと、また遊びたいな、オバサン。」
やめろ、お前らが遊ぶと国が一つ滅ぶ
と心の中でつぶやいてみた。
それに、勇者イサール殿に渾身の一撃を受けた空の魔女が生きてるかどうか自信がないしな。
六星イサール殿のほうはもう片付いただろうか。
「ねえ、私とキスして。」
久保、さんが目を閉じる。
「やめろ!お前とキスするなら地面とキスしたほうがマシだ。」
作者からの返信
コメントありがとうございます!
真・サハギンの仮面の力(笑)。
金の納豆は、完全にイサミん、いやサハギン仮面の能力を見誤ってますね。
更に驚愕する姿が見れる?
作者からの返信
コメントありがとうございます!
勇者ってレベちなんですよね……。