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「おい!お前!」
…
「ねえ、可愛い久保さん」
「なあに白石クン。」
まあ、このくらいで熱くなっていてはまた気配ダダ漏れになりかねないから我慢するか。
「ちょっと聞きたいんだが、なぜ校庭に堂々と"ここに存在してはいけないスカイアーク“が置いてあるんだ?」
「それはねー、友達のウララちゃんを前に乗せたんだけど、ウララちゃん、その話を先生と理事長にしちゃったんだ、私がドローン持ってるって。」
「それでね、航空写真の撮影予定日なのに、肝心の航空機の手配忘れた教頭先生から貸してくれって泣きつかれちゃって〜。」
俺はまた頭痛がしてきた。
まあ知ったことではないけど。
「それでどうするんだ。」
「一般生徒はむりだけどお、適応者の友達を乗せてあげる約束したの、後で屋上に迎えにいくよ、白石クンも乗る?」
「そうだな、イサール殿が乗るなら行ってもいいか。」
屋上に着いたら待っている友達全員乗せる。
「ホメ子、イサミん、テルくん、ウララさん、リンちゃん、私と白石クン。全員揃ったねー、飛ぶよー。」
「ドローンの中涼しい!天国みたいですわ」
お約束の人が語る。
おい、烏丸忘れてないか?とツッコミかけたけど奴ももしかしたら俺と同様、存在感を消しできるのかもしれない。
突っ込まないことにした。
飛び上がった後屋上を見下ろすと、スマホを握りしめたカラスが呆然としているのが見えた。
ああ、飛べないカラスはただの人だな。
?ん?もしかして烏丸だけは異能を持たない普通の人間なのか?
適応者じゃなかったら乗せたらペシャンコホラー小説になってたところだ。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
どこでも1人取り残されるカラス(笑)。
これまで特に見せ場がなかったカラス君に光が当たる?
まさかのカラス君以外、全員転移なんてことが起きてない事を祈ってますw
作者からの返信
コメントありがとうございます!
完全孤立は辛い;