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今日は朝から異様な感覚を覚えた。
阿頼耶識から得た事象からそう「思える」のだ。
授業の途中で抜け出して「それ」が起こるポイントの上の踊り場に潜む。
もちろん授業を抜け出したところで極限まで気配を消すことができる私に気がつくものなどいない。
程なくして例のポイントに二人の気配が現れる。
一見友人同士のようにも見えるが私には意思疎通の様子が手に取るように理解できる。
二人の間には埋めることのできない深い溝が見える。
私はテルが、イサミンことイサール殿に危害を加える様子が僅かでもあれば躊躇なく手のひらに隠し持った「一見サインペンに見えるよう偽装した|陽子砲《ポジトロンレーザー》」を奴(テル)の脳幹に正確に打ち込むつもりであった。
「しーらいっしクン!こんなところで何してるの?」
「く、久保さん??」
驚いた俺は消していた気配をわずかに放逐してしまった。
その気配を感じ取ったのか「俺の邪魔をするな。」とだけ吐き捨てるように言い、奴は何もせずに立ち去った。
「へえー、テル君とイサミン、あの二人、ホメ子のことが好きなんだ〜。」
「え?久保さん、ほめかわさんのことを知ってるの?」
「ホメ子は友達だよー、今度ホメ子がどっちの彼を好きか聞いてあげようか?」
下手に影響を及ぼすとまずい、しかしホメ子さんの情報も欲しい、でも冷静な俺はゼロコンマ何秒かの思考ののち。
「今はそっとしておいてあげようよ。」
と久保さんに言った。
「それもそうよね、余計なおせっかいはやめとくね、その代わり、白石クン、放課後私の買い物に付き合うこと。
」
俺は有無を言わさず放課後の久保さんの荷物持ちをやらされることとなった。
イサール殿、ホメ子さんといい、異世界の女性とはみなこんなに強いのか?
作者からの返信
コメントありがとうございます!
コメント欄の物語が徐々に進行していってる(笑)。
ホメ子さんを取り合う二人。
カラスくんは、混ざるのでしょうか。
彼もホメ子さんを狙っているのかどうなのか。
その『狙う』は、どっちの意味なのか。
気になります!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
カラスはなにを思っているのでしょうね……。なにも考えてないかも、ですが。