第21話 「チャトラパティ」


 はいこんにちは~。

 今回はラージャマウリ監督作品のご紹介です。

 主演は「バーフバリ」シリーズで主演をされたプラバースさん。

 タイトルは「チャトラパティ」。

 2005年、テルグ語作品。165分。


「チャトラパティ」とは「大王」という意味の単語らしいのですが、インドのマラーター王国の創始者シヴァージ(1630~1680)が名乗った称号らしいのですが、今作の中では「民のために生きる人」という風に説明されています。


 ではいつものようにさらっと冒頭のご紹介を。

 父を亡くし、スリランカでタミル難民として母と暮らしていた、腹違いの兄弟シヴァージ(プラバース)とアショク。

 父の二人目の妻だった母は、自分の腹を痛めた子ではないながら兄シヴァージのことも心から愛してくれる素晴らしい人でした。

 弟アショクはそれが気に入らず、心ひそかに激しい嫉妬の炎を燃やし、なにかと兄シヴァージから母の心が離れるようにと嘘とついたり悪だくみをしたりしています。


 ある夜、地元民に襲われてインドに逃れることになったタミル難民たち。そのどさくさに、アショクは兄が焼死したと母に嘘をつき、混乱の中、船に乗ったシヴァージはそのまま家族と離ればなれになってしまいます。

 仲間の難民たちとともにインドにたどりついたシヴァージは、仲間たちとともに地元ヤクザのバーラジオから奴隷同然の扱いを受けることに……。


 そして12年後。

 成長したシヴァージは、相変わらず地元のヤクザのボス・バーラジオの手下として働かされ、密輸を手伝わされていました。

 要は、難民だってことで足元を見られ、都合よく搾取されまくってたわけですね。仲間のみんなも同様で、バーラジオの手下たちから虐げられて暮らしていました。


 そんな中でも、シヴァージは生き別れた母をずっと探していました。彼はその過程で知り合った役所勤務の女性ニールと恋に落ち、恋人になります。


 ところで弟アショクはというと、やっぱり母とともにインドにやってきていました。これが、ある日バスの中でシヴァージの仲間の妹にいたずらをしたことでシヴァージに捕まってしまい、お仕置きとして丸坊主にさせられます。

 このときはまだお互いに兄弟だということは知らない二人。知らないながらもあ植はシヴァージに深い恨みを抱き……。


 一方シヴァージは、バーラジオたちのあまりの横暴についに立ち上がり、彼らを退けて難民を救い、その地域のリーダーとなります。

 ここで「チャトラパティ」と呼ばれることに。


「バーフバリ」で素晴らしいタッグを組むことになるラージャマウリ監督とプラバースさんの初共同作品。

 これまたチャランさん主演の「マガディーラ」とともに「バーフバリ」への布石だったんだな~と、感慨もひとしおでした。

 プラバースさんはもうこのときからヒーローでしかありえない存在感。主役の母親への深い愛情も「バーフバリ」を彷彿とさせられます。

 もちろん歌ありダンスあり!


 今ならJAIHOで観られますので、未見のかたは是非どうぞ~!

 ドスティ!

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