「RRR」はええぞ!~インド映画へのいざない~
つづれ しういち
第1話 「さわり」と翻訳
はいこんにちは~。
今回はこれですね。
今あちこちで話題になっているインド映画「RRR」(読み方は「アールアールアール」です)!
つづれはとにかく推してます、もはや暑苦しいほどに!
すでに今日までで7回観に行っちゃったし。
こちら作品が日本で公開されたのは、昨年2022年の10月。
わたくし恥ずかしながら今までインド映画にはあまり馴染みがなく、なにもなければ見逃していたに違いなかった映画なのですが。
とある某国営放送の朝の番組、映画紹介コーナーに取り上げられ、たまたまそれを録画していたため後日みたのですが……それがすべてのきっかけです。
それで遅ればせながら、11月になってからダンナを誘って近場の映画館に観にいきました。
これが上映時間3時間の大作なもんで、まず心配したのがトイレでしたが、直前にちゃんとお花をつみに行っておけば私は特に問題なかったです。
ところで、長いうえにあまり退屈な展開の映画だと寝ちゃうことが多いダンナ(って言ったら「寝たことないよぅ!」って言われちゃいましたが)。そのダンナが、今回はちゃんと起きていたうえ、珍しくも「面白かった」と!
そうなのです。
もうなんというか……どちゃくそ良かった! 少なくとも私の好みにはひたすらに刺さりまくり!
まずテーマが二人の男の深い友情なのがよき。
背景は1920年代のインド。インドが当時の大英帝国に支配されていた時代。
ひどい差別と虐待が横行していて、茶色い肌の人を「ブラウン・ラビッシュ」だの「茶色い虫」だのいう差別用語がバンバンでてくる。インドの人々は理不尽に英国人兵士に殴りつけられても文句も言えずに暮らしている……。
そんな中、山奥の森にすむゴーンド族の少女マッリが、英国総督の妻に二束三文で無理やりに買われ(つまり人身売買)、さらわれるところから物語は始まります。
主人公のひとりであるビームはこのゴーンド族の人。話の中で説明されますが、こうした一族には必ず「羊飼い」と呼ばれる人がいて、仲間がいなくなったりさらわれたりすれば、どんなことをしてでも探し出し、連れ戻すのだとか。
ビームはつまりその「羊飼い」なわけです。
そりゃもう、バッキバキの筋肉に包まれた屈強な体を持ち、トラとさえ渡り合えるスゴい男。
彼はマッリを救うべく仲間たちと旅をし、「ムスリムのアクタル」に身をやつして正体を隠し、総督府のあるデリーに潜入。
もうひとりの主人公、ラーマはとある使命を胸に秘め、英国警察に身を投じている男。
その重大な使命のため、どうしても警察官として特別な地位が欲しかった。なのに(恐らくは差別が原因で)目をみはるような凄まじい働きをしてさえ、なかなか上層部には認められない。
凄まじいと言いましたがこの「凄まじさ」を表現するシーンがまた半端ないのです!
この時点でもう圧倒されるのに、ここからさらに驚くべき胸アツシーンが次々と襲い来る!
もちろんラーマ兄貴(「RRR]沼にはまった人は大体こう呼ぶ・笑)も筋肉バッキバキ! なのに知的でスタイリッシュ。一人称を「私」と訳してくれた字幕翻訳者の藤井美佳さんには感謝しかないです!
ちなみにビームの一人称は「俺」です。
「RRR」の言語はインドのテルグ語が中心ですが、これはインドの南部でよく話されている言葉だそうです。お陰様で、私なんかとてもとても、さっぱり聞き取ることはできませんでした(当たり前や!)。
今回の日本語字幕は、よくあるような英語の字幕を日本語に起こしたものではなく、もとの言語であるテルグ語から直接翻訳してくださっているそうで、かなりもとのセリフに忠実に再現されているとのこと(英語訳だと長くなりすぎて画面に入りきらず、やむなく省略されてしまっている部分が多いらしい)。
テルグ語の監修として山田桂子さんというかたが入っておられ、よりもとのセリフに近いものを再現してくださっているとか。ありがたいですね~。
ここまでで、ほんの「さわり」ですらない紹介に過ぎません。
マッリを救い出すことはこの物語のひとつの大きな盛り上がり部分といえますが、最大のウェーブはまだまだこれから! なのです~。
初見の人はわりと飲み物やポップコーンなどを購入してるのを見かけるんですが、はっきり言って「飲み食いしてるヒマなんてない!」というのが正直なところ。
実際、後日いっしょに連れていったムスメがほとんど食べられず、ポップコーンを持ち帰ることになっちゃいました(笑)。
まあ尿意が心配なら飲まないが吉ではありますしね(苦笑)。なんかあれ、事前に大福などを食べておくと尿意が抑えられるらしいので、嫌いでないかたはお試しあれ~。
……と、ここまで書いてすでにだいぶ長くなってることに気付きましたがまだまだ語り足りない!
監督のこと、音楽のこと、役者さんのこと……うおおお、まだ語りたい!
というわけで続きます~。
ああ……本当は短編のつもりだったのに……すみません!
よろしかったら以降もお付き合いくださいませ~。
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