転生したら魔王より強い転生者だったが‼‼‼‼‼‼
心愛謎希
第1話これこそ転生
私は生まれつき身体が弱かった。
だから、基本は寝ている。本当にただそれだけ。
それに16歳くらいに寿命が告げられた。
どうやら身体が早くも衰えているということを医者から言われ、このままだと残り一年で寿命がくると言われた。
でも、親はこんな私より成績優秀部活も強豪校出身の弟を優先した。
それこそお見舞いに来てくれたのは小学校や中学校での友達だけ。
それに私は不幸にも言われていた寿命より早く死んでしまった。
それこそ今は死んだすぐ後。
これから私はどうなるのだろうか。
そう思っていると、私は広い空間にいた。
そうすると、すごくスレンダーな青髪の女性が立っていた。
「あなたは木霊遥様ですよね」
「はい、その通りです」
「私は人の生い立ちを変えることはできないのですが、見守る役目。神でございます」
「その神様が私に何を」
そう言うと、私が思ってもいないことを言った。
「病弱な身体を与えてしまったことをここにお詫びさせてください」
えっ?
いやいや、何を。
そんな神様がいるものか。
だが、さっきのテンションはさすがに本当だろう。
そのまま神様は話しを続ける。
「あなたをこのまま死なせるには私は一生悔いが残り続けます。なので、転生してみてはどうでしょうか」
なんだろう。この違和感。
すごい違和感。
「そんな神様――」
お気になさらずと言おうとしたら、神は先に言う。
「いえ、私が気にするので」
そのまま言われる。
「そして、転生先のあなたの詳細です」
ハルカ
転生先 魔法使い
能力 ブレイズ、アクア、ボルト、グラス、フリーズ、ポイズン、ロック、インフェルノ、ヘルズ、ソード、ランス、アーチ、シールド、ガン、ブレス、クロー、テール、グラビティ、タイム
デコレーション等
他にも魔獣になつかれやすい。
えっと――。
もしかして、これってチートでは。
よろしいのだろうか。
だが、神様がこれで満足ならばいいのだろう。
私はそう思いながら転生することにした。
そうして、転生した。
だが、転生先がどうも思いもがけない所。
上空。
えっと、転生させていただきありがとうございます。
あと、数秒後でまた同じ所に・・・と思ったが、そういえば私チートだった。
そのまま翼を想像したら炎の翼が私の背中に生えている感覚がする。
そうして、あと地上までちょっとの所で地上で何か起きていることを把握する。
「
そう叫んで、私は着地する。
そうすると、騎士のような人たちと魔王のようなやつらとの間に私は立っていた。
そうすると、周りのやつらの視線が一気にこっちに向いた。
「貴様何やつだ」
そりゃ、そうか。
そうすると、騎士一人が襲ってきた。
そのまま反射的に騎士を殴り、気絶させた。
「なっ、私の最高戦力が」
そう騎士の軍団の長みたいなやつがそう言う。
もしかして、私やっちゃったかぁ。
ちなみに私のサンダー・インパクトで数名は吹き飛んでしまっていた。
私は内心感激していた。
ほとんど寝ていた私とはほど遠い程動けている。
すごくこの感動に浸りたい。
でも、今は無理だ。
この戦いに水を差してしまった。
「
そう言って、目くらましを使い、私はこのまますり抜けた。
っていうか、私転生したのはいいもののこれからどうしようか。
多分、あの騎士に目をつけられたし。
上空に飛んでいるときに近くに街があったが、多分あそこの騎士だろう。
それよりも今歩いている森がすごい禍々しい感じがする。
そうすると、黒い翼が生えた犬が襲ってくる。
すぐ襲ってきたので盾で対抗する。
「
その盾が犬の爪や牙を通さない。
そこから数分犬とのにらみ合いが続いた。
が、犬は私の元に寄ってくる。
顔を私の足にすりすりする。
そういえば、私は魔獣に好かれやすい体質だったの忘れてた。
そのまま私はその犬たちを撫でていたら、何かしら声が聞こえてきた。
「こちらに来てください」
少し後ろの方で見ていた犬が言う。
テレパシーというものだろう。
それは昔見たテレビで覚えている。
そのままその犬についていくと、そこには王宮やその周りには街のようなものがある。
「これって、
自分の中の
それって建物にも使えるのだろうか。
そう思っていると、さっきの犬の一匹が本を持ってきた。
その本には魔法のことが書いてある。
その本を受け取りぱーっと読んでみると本には家には
でも、その魔法は希少な魔法らしく使える人は少ないらしい。
一応出来るかどうか今目の前にある家で試してみた。
「
そう言うと、あっという間に家の原型を作り出した。
でも、それをしてしまうと魔力消費が激しい。
やはりチートここに建材って感じがする。
私は近くのベンチで座っていると女の人と少し小さい男の人が来た。
「あの、私たちの家を直してくださったのはあなたですか?」
そう言った。
「うん、そうです」
「ありがとうございます。前に魔王軍が攻め込んできた時に、この街は王宮からすべてを破壊されてしまいました。でも、あなた様がこの街の王女をしてくださるのであれば安泰です」
私は驚いた。
でも、魔王軍が以前にここに来ていたのか。
それに、あの森から洞窟を歩いてこんな街があるなんて。
そうやって、話していると身体がだんだんと元気になっていくのが分かる。
やっぱり、ここまでチートだと魔力の枯渇が難しい設定もあるはずと思っていたらそうだった。
「あの、この街にまだ人っていますか?」
「はい、今は地下壕で生活して言う人が大半です」
「分かりました。なら、皆さんに今日中には家が直ると言っておいてください」
それを聞くと、少年の顔がみるみる明るくなってどこかに走って行く。
多分、地下壕の人たちに伝えに行ったのだろう。
それから私は少々休みながらも家を直し続けた。
魔力の再生が徐々に早くなるのが分かる。
そのまま王宮の隅々まで魔法で施した。
最後の
やっぱり、疲労は回復できないか。
でも、この身体のおかげで一つの街を一日で直すことが出来た。
それは一ついいことをしたなぁ。
そうすると、一匹の翼竜が近づいてきた。
首に何かを提げているのが気になって、それをほどいてみるとそこには手紙が入ってた。
《今日は私たちの街を再建していただきありがとうございます。これはほんの僅かなお礼ですがよかったらどうぞ》
そうして風呂敷の中身を確認するとそこには食料が入っていた。
「優しいなこの街は」
私はその食料を少し食べて、いい場所を探し野宿することにした。
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