その想(おも)いは重いですか?
転生新語
前編
「つまりね、必要なのは重さなのよ」
私達は中学一年生で。学校の教室で放課後、幼馴染の
「どうしたの、ミクちゃん。また発明の話ー?」
私は語尾を伸ばすのが
「そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるわね。
「うん、いいよー」
発明のための考えをまとめようとしてるのかな。
「ありがとうね。それで話に入るけど、まず言いたいのは、ここでいう『重さ』はインパクトの事なの。格闘技で言えば
「ふむふむー、分からないやー」
「正直ね。いいのよ、さっきも言った通り、詳細は話せないから。むしろ
「ふむふむー、それでそれでー?」
「つまりね、とある計画のために、私は大きなインパクトを必要としているのよ。それが、いわゆる『重さ』って
ヤンデレって何だろうと思いながら、「測れないのー?」と私は
「測れないわよ。ヤンデレを測る単位って何?
「ふむふむー。つまりミクちゃんは、詳細を語れない計画のために、その『重さ』というかインパクトを求めてるんだねー」
「そうそう、そういう事なのよ。さすが私の幼馴染だわ愛してる結婚して。ハッ! つい口から
「今ちょっと聞き
「ありがとう、そんな
「ミクちゃんは何を計画してるのー? 暗殺ー?」
「心配しなくても
「私達は中学一年生だよー。ミクちゃんは小学生って誤解されやすいけど」
「そうね、低身長だからね私。おかげで変質者に気を付けないといけないわ、まあ自衛手段のアイテムも発明してるけど。そんな事はいいのよ、話が横道に
「良く分からないけど野球の話ー?」
「正確には違うけれど、まあ近いかもね。野球は
「おおたにしょーへー?」
「ああ、私ったら
「
「良く分からないー」
「いいわ、野球で
「あー、
「良かったわよね、『ごはんは笑顔!』っていう、あのセリフ。感動的で涙が出ちゃった。それはともかく、ヒロインのパンチがあるじゃない。『2000
「ああ、あれなら分かるー。
「そうよ、
「もう、ミクちゃんは、私の後ろに隠れる必要も無いんだねー……」
「ん? 何か言った?」
「あ……ううん、何でもないよー」
「そう? じゃあ、そろそろ私の計画に付いて話しちゃうわね。いつまでも
「え……ミクちゃん、好きな人が
「えぇ、居るのよ。貴女は
そうかー、
「聞いてる? 何か
「……良かったね、好きな人が
「え、どうしたの? 何か、顔色が青いけど大丈夫? 一緒に帰ろうよ、コートを取ってくるから、ちょっと待って……」
教室のロッカーの中にコートを入れている、
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