応援コメント

慕思/文示 への簡単な感想」への応援コメント

  • 感想、有難うございます。
    感想を読み、読み解きの鋭さと細やかな指摘に、この企画に思い切って参加して良かったと、改めて思いました。
    カクヨムを始めたひとつに、こういった感想を少なからず求めていたので、大変嬉しく思います。
    また、ご指摘のあった語彙チョイスの甘さに気が付かされたことは、私にとっては大変プラスになりました。
    語彙の理解度に関しては、前々から甘いのではと思う節もあり、しっかり認識出来たことで、これからの課題として真摯に取り組みたい、そう考えております。

    作品の方角もエンタメとしての骨格を捉えられていての解釈で、純粋に嬉しかったです。
    ここ1年ほど思うところがあり、一から勉強し直した成果が出たと感じられ、本当に嬉しく思います。

    そこでひとつ、そこまでしっかりとしたフィンディルさんなので、この場を借りてご意見が聞きたいことがあります。
    今回、私自信も北西とタグ付けさせて頂きましたが、この作品は実験的な側面も含ませました。
    WEB小説としての1ページの文字数です。
    今回は場面展開を強調するために、2000文字程度のショートショートをあえて十に区切りました。
    見方によってはハート稼ぎと捉えられ兼ねませんが、WEB小説としの利点を模索している中での、あえての選択です。そのことに関して、客観的なご意見をお聞きしたいです。
    また、WEB小説の文字数や展開に関しても、何かフィンディルさんなりの解釈やご意見があれば、お聞きしたく思いますよ。また、勝手なお願いなので、答えがなくても一向にかまいません。

    本当に、この企画に参加出来て、良かったです。
    次回も開催されるのであれば、是非参加したいと思います。
    長文で失礼致しました。

    作者からの返信

    感想喜んでいただけて嬉しいです。
    本感想は「簡単な感想」と称しているとおりめちゃくちゃ簡単に書いてますので、もっとちゃんとした感想をお望みなら「フィンディルの感想」で検索してみていただければと思います。

    エンタメを示すことを意識されていたのであれば、かなり上手くできていると思います。

    質問にお答えします!

    一ページを200文字程度にする手法、これはもちろん是非で括るようなものではない、立派な手法のひとつだと思います。一ページの文字数を自由に決められるweb小説ならではの手法であり、一ページの文字数の自由度が低い紙の本ではなかなか難しい手法でもあります。
    ただ私としては、それだけをとって実験的(東的)とまでは思いません。この手法を使うことでどんな表現を行うのか、その表現に実験性(東性)が宿るのだろうと思います。
    本作はこの手法を使って、場面転換を小刻みに行っています。「場面展開の強調」と文示さんは仰ってますね。これにより場面数が増え、2000字の作品でありながら場面数豊富な満足感ある物語に仕上がっていると思います。
    ただこれは本手法を採用することで実現できる表現の筆頭のようなものなので、これを指して実験的とまでは思いませんでした。「この手法だとこれはできるよね」というもので、作者個人としては実験的なチャレンジだとしても、作品として実験的かは別の話だろうと思います。
    またカットバックの構成になっていますが、カットバックもそれだけを取りあげて実験的と呼ぶのは難しいだろうと思います。カットバックの両場面の選択に面白みがあれば別ですが、本作は演出レベルのそれであると判断できます。

    本手法のメリットの筆頭が「場面転換を小刻みに行える」ことだとしたら、本手法のデメリットの筆頭が「場面転換が簡単にできすぎる」ことだろうと思います。
    文章以外で場面転換を表現する方法としては「改行」「空行」「記号」「ページ遷移」の四つがあります。空行とは文字のない行のことですね。記号は「◇◇◇」みたいなのですね。そして改行<空行<記号<ページ遷移の順に、場面転換の効果は強くなります。仕切り直し感が出るということですね。
    つまり本手法は、場面転換の最強ツールを惜しげもなく使って場面転換を何度も行っているということです。
    これにより場面転換の強弱がつきにくくなるというのもあるのですが、それ以上に、これに慣れてしまうと場面転換の技術がつかなくなるという危険性があります。本作も都度、ページ末ページ頭みたいな文章選びをしているので、これに慣れてしまうと、いざ本手法以外で場面転換を表現しようとなったときに場面転換の表現がままならないということがあるかもしれません。
    本手法を使うと少ない文字数で場面数豊富な内容のある小説を割と簡単に書けるのですが、それは手法に頼っているからであって、文章力や構成力が高いというわけではないと思います。本手法なしに一ページだけで「◇◇◇」もなしに、同じ文字数で同様の物語が書ける文章力と構成力をつけておくことが大事だろうと思います。それができていると、本手法を使ったときの冴えも増すでしょうしね。
    っていうのが、本手法に対して客観的に思うことですかね。要は、便利すぎるということですね。
    もちろん文示さんがどうであるのかについては、私は全く知りませんよ! 本作しか読んでいないので。

    それとは別に、上手い、というか、ちゃんと本手法を扱えているなと思ったのが、ページ末で引きを無闇に使っていないところですね。
    連載物などだとよくページ末で読者に続きを気にさせる文章を入れたりするのですが、本手法でそれをやってしまうとうるさくなりすぎて、文章内容がスカスカになってしまうだろうと思います。
    ただ本作はそれをしていないので、その点は良いと思いました。
    本手法では一ページで用いる文の数は当然少なくなりますので、一文一文を大事にするという意味では、ページ末の引きを排除するという処理は正しいと考えます。だからこそあえて引きまくるのもアリといえばアリなのですが、それは開き直りのアプローチですね。

    WEB小説の文字数や展開については、特に意見はありません。基本的には自由に好きにやればいいんじゃないかなーと思います。どんな方法にも面白みはありますから。
    ただ好みの話をすれば、web小説ハウツーをそのまま採用したんだろうなと感じるのは、我がなくて好きじゃないですね。こうすれば読者を掴めるって言われたんだろうな、こうすれば読者は続きが気になるって言われたんだろうな、このくらいの文字数にするべしって言われたんだろうな、それがバレる程度の練度なら無視するほうが良いとは思います。「異性にモテる人」と「異性にモテようとしている人」くらい違うので。