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2023年3月10日 22:24
感想ありがとうございます。真西はある意味で一番盲点でした。書き始めは北西で考えていてなんだかしっくり来なくて意識を南西に振ってみたらいい感じの文章が出てきたという経緯なので、どっちになるだろうと思っていました。読んでなるほど納得です。普段と違う作風のチャレンジ、ちょうど公募も落ちて次の長編を準備中で何か新しい成長をしたいなあと思っていたところなので、いいタイミングでした。実際にこれをきっかけにいろいろやれそうと思って、今のKACもガンガン違う作風を試していて、とっても楽しいです。真西判断の根拠である感覚世界のズレの固定、このあたりは直感的に「ここは変化させない方がこの作品にはふさわしい」と思ったところですね。当初は筆を取ったあたりから劇的な変化をさせるつもりだったんですが、なんかそういうのじゃないなと思って自然と今の形になりました。自分の感覚としても「作中に明示したりはしないけど、『僕』がこの状態になった理由はいろいろ想像のしがいがあるな」と思いましたし、今ある情報から推測できるのはこんな感じかな、と考えて楽しんだりしました。世界よりもこの主人公に私の興味が移ったことで、作品として西の形に落ち着いたんだろうなと思います。ジャンルのホラー宣言、私もどうしようって思ってうまい手が見つからずに妥協してしまったところですね。ホラーと名言しちゃうのはまずいという感覚、確かにあったんですが、じゃあ現代ドラマに置くかとなったらそれも違うし、詩・童話・その他のところに置くのもなんだかなあと思って、結局ホラーにしたんですよね。今改めて考えると、現代ファンタジーあたりに置くのがよかったかもしれません。とっても勉強になりましたし、楽しかったです。本当にありがとうございました!
作者からの返信
さすが方角企画、二回目の参加だな~などと思いながら作品を読んでおりました。このくらい踏みこまないとこの方角にはならない、みたいな思い切りの良さを感じていました。「作中に明示したりはしないけど、『僕』がこの状態になった理由はいろいろ想像のしがいがあるな」というのは仰るとおりなのですが、解釈で論理的に踏みこめるラインがパッツン前髪くらい揃ってたので、そこはむしろ作為的に感じたのも事実です。線の引き方が綺麗すぎて、むしろ作話面での論理さを感じました。「あー明示させずに想像のしがいを持たせてるな」というのがあまりにもわかりすぎるので、それはそれで良いんですけど、ここをもう少し無造作前髪にできるようになるとまた、またちょっと混沌が映えるかなという気もしています。現代ドラマも現代ファンタジーもピンとこないのはわかります。ただこれは私の感覚なのですが、現代ドラマや現代ファンタジーだと「ああジャンル選ばないといけないから仕方なくこれにしてんのね」という解釈に期待できるんですよね。選びたくない人が仕方なく選んでいる、というニュアンスが現代ドラマや現代ファンタジーにはある。ホラーはもうホラーを選びにいってる人しか選ばないジャンルなので、よほど察しが良い人でないとホラーとして作品を見てしまうだろうと思います。
感想ありがとうございます。
真西はある意味で一番盲点でした。書き始めは北西で考えていてなんだかしっくり来なくて意識を南西に振ってみたらいい感じの文章が出てきたという経緯なので、どっちになるだろうと思っていました。
読んでなるほど納得です。
普段と違う作風のチャレンジ、ちょうど公募も落ちて次の長編を準備中で何か新しい成長をしたいなあと思っていたところなので、いいタイミングでした。
実際にこれをきっかけにいろいろやれそうと思って、今のKACもガンガン違う作風を試していて、とっても楽しいです。
真西判断の根拠である感覚世界のズレの固定、このあたりは直感的に「ここは変化させない方がこの作品にはふさわしい」と思ったところですね。
当初は筆を取ったあたりから劇的な変化をさせるつもりだったんですが、なんかそういうのじゃないなと思って自然と今の形になりました。
自分の感覚としても「作中に明示したりはしないけど、『僕』がこの状態になった理由はいろいろ想像のしがいがあるな」と思いましたし、今ある情報から推測できるのはこんな感じかな、と考えて楽しんだりしました。
世界よりもこの主人公に私の興味が移ったことで、作品として西の形に落ち着いたんだろうなと思います。
ジャンルのホラー宣言、私もどうしようって思ってうまい手が見つからずに妥協してしまったところですね。
ホラーと名言しちゃうのはまずいという感覚、確かにあったんですが、じゃあ現代ドラマに置くかとなったらそれも違うし、詩・童話・その他のところに置くのもなんだかなあと思って、結局ホラーにしたんですよね。
今改めて考えると、現代ファンタジーあたりに置くのがよかったかもしれません。
とっても勉強になりましたし、楽しかったです。
本当にありがとうございました!
作者からの返信
さすが方角企画、二回目の参加だな~などと思いながら作品を読んでおりました。
このくらい踏みこまないとこの方角にはならない、みたいな思い切りの良さを感じていました。
「作中に明示したりはしないけど、『僕』がこの状態になった理由はいろいろ想像のしがいがあるな」というのは仰るとおりなのですが、解釈で論理的に踏みこめるラインがパッツン前髪くらい揃ってたので、そこはむしろ作為的に感じたのも事実です。線の引き方が綺麗すぎて、むしろ作話面での論理さを感じました。
「あー明示させずに想像のしがいを持たせてるな」というのがあまりにもわかりすぎるので、それはそれで良いんですけど、ここをもう少し無造作前髪にできるようになるとまた、またちょっと混沌が映えるかなという気もしています。
現代ドラマも現代ファンタジーもピンとこないのはわかります。
ただこれは私の感覚なのですが、現代ドラマや現代ファンタジーだと「ああジャンル選ばないといけないから仕方なくこれにしてんのね」という解釈に期待できるんですよね。選びたくない人が仕方なく選んでいる、というニュアンスが現代ドラマや現代ファンタジーにはある。
ホラーはもうホラーを選びにいってる人しか選ばないジャンルなので、よほど察しが良い人でないとホラーとして作品を見てしまうだろうと思います。