第三十話 師弟
卑弥呼の周りを浮遊する珍宝、卑弥呼が手をかざすとスッと天候が悪くなる。
正殿から見える卑弥呼か更に動く、大地に落ち始めた雨により植物が成長を始めるそれは被害と言っても過言ではない大地の浄化、環境を劇的に改善することにより引き起こされる自然回帰、現代の鉄や漆喰によって作られた最良の世界を一方的に破壊し尽くす、次第に首里城は這うツタにより崩れる、その仕事は目を疑うほどに美しい、太古の日本本来の姿が顔をのぞかせ始める。
二人は呆然と立ち尽くす、が吾に反るやいなやヘコイダーフレイルとヘコイダーカリバーによる一撃をお見舞いする、卑弥呼の体が大きく裂ける卑弥呼断末魔、歓びの声を上げるさける、声は出ないものの体で喜びを表現する聖、余裕を見せ卑弥呼に背を向け二人、(メヲサマセ)その言葉がどうしようもなくダサい二人を現実に引き戻そうとする、現実の世界に戻った二人が霧と戯れていた間にリアンの姿が消えていた。
卑弥呼が一歩階段を降りる。
尚も世界の自然回帰は進む。
さけるの経験不足は否めないがともに歴戦の雄姿、ここまでカンタに決着がつくのは人間だけだということは血が知っている、相手は神と言っても過言ではない存在。
二人は霧の中でもがくも互いの卑弥呼位置は同じ場所を捉え始めていた。
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