第十六話 リアンとコウ
この世界には尊くも珍しい宝が存在する
珍宝を掴みし者珍宝を制す、それはせせらぎに似た激流、別かつ魂の源流、呪われし存在珍宝には様々な言葉でその様を形容される。
リアンの触れてはならぬ生への執着を掴み今ここに完成する。
この世界には尊くも珍しい宝が存在する
それは阿修羅、まともな感覚を微塵も感じさせない違和感、冷酷な一面を見つめようとも怒りの感情が波のように流れ込む狂いし刃
双珍剣ヘコイダーダガー
それはメリケンの尻にナイフが備わるデザイン、仕様の刃、二本の刃を両の手で握り打撃の先に待ち構える血肉を割く凶刃、太の困惑を祓わんとヘコイダーは拳をマグナムヘコイダーへ向けるのだった。
拳銃を構えるディアン、その銃口から感じる圧倒的な後悔の念、聖に2度牙を向ける事になる揺らぐたましい、吠える太、「ヒジリヨ、フトシㇵイイヤツダナ。」ディアンの意を汲む聖、トントンとステップを踏む、それはシークレットコード、聖は太に対し“そのままでは私の元へは届かない、更に強く、更に俺の剣として旨を張れ”その一撃は道場は愚か後ろにそびえる山地をも照らす最高の一発。
道場の中はにぎやかな光景が広がる中、道場裏に長井を呼び出す風衆、ご霊木の前で雲黒斎は長井からさけるの近況を聞いていた。
里から分けてもらった大樹、ほぼ精霊の存在の小鬼はみるみる回復する。
二人がさけるの話をしている最中スッキリと覚醒する小鬼、さけるの近況を聞いた風衆はここからが長い事を知っていた、道場に向け「そこまで!」雲黒斎は怒号を上げる、ここに集まれ、集合の合図とともに試合をやめ集まる強者達、「子鬼が目を覚ました、話によるとゴーゴンが此方に近づいているとの事だそうだ、各自日常に溶け込みつつ警戒を怠らぬよう、もう晩も深まっておいる、くれぐれも警戒を怠るな、私は暫く小鬼の様子を見守るため一度拠点を移す事にする。」
先生の言葉の後各自解散する二人のヘコイダーと三人の珍宝、長井はさけるが気にする素振りを隠しきれずにいたようだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます