ダジャレとは?
さて、ダジャレとはなんだろうか?
結論から言おう。
単語どうしの意味を無視して、音読の同一性に面白さを見出すギャグだ。
よくわからないと思うので、実例で示そう。
「ンッンー保険サービスの
「入院ゼロぉ? またインチキなこと初めてるな?どうせ何だかんだ言って、客から金をふんだくる気だろう」
「ンンン!そ、そんなことはありませんぞ!入院の審査が多少厳格なだけです!」
「ちょっとその書類を見せてみろ、交通事故のムチウチ症は、首がちぎれた症状のみ保険認定する? 首がちぎれてたら死んでるだろコレ!!」
「ンッンー! ちぎれた程度で死ぬ保険者が悪いのです!!」
「ふざけんな! 詐欺だろ!!」
ダジャレをギャグとして使うなら、こういった具合だろう。
シーンの中の切っ掛け、フックとして使い、そのダジャレの内容を膨らませていくのが、もっともダジャレの意義ある使い方ではないだろうか。
ちなみにどういうダジャレか解説すると、保険サービスの
しかしツッコミ役が指摘したように、この「音」は「入院ゼロ」にも聞こえる。
つまり、保険に入っているのに、入院するだけの認定がめちゃくちゃ厳しいのでは?そういう「フリ」の意味を持たせているのだ。
ダジャレというのは、非常に使うのが難しい。
このダジャレ自体に、つまらないという先入観があるからだ。
しかし読み手に一度でも「おお!」「うまい!」「そういうことか!」と思わせたら、非常に質のいいコメディになる。
しかしダジャレを考えつくのは意外と難しい。
なにか参考にできるものを探したい、そう言う時は近くのドラッグストアへいくといいだろう。ダジャレを使ったネーミングが、たくさんあるはずだ。
生き馬の目を抜くプロダクト業界では、製品を手に持ってもらおうと、こういったダジャレを使ったネーミングの商品が数多くある。
こいつらは、あらゆる審査を通り抜けた、エリート中のエリートのダジャレだ。
参考にすると、非常に役立つ。ドラッグストア、スーパーなどではそういった商品名を見つけたら、これはどういう経緯で名付けられたのか、想像して、そこから世界観を連想していくといいだろう。
「マイクロワッサン」「神社エール」「ムシコナーズ」「熱さまシート」こんなものもダジャレだ。
さて、そろそろまとめよう。
ダジャレを単品で使って面白い!と思わせるのは非常に困難を極める。
マイナスの先入観があるからだ。
だがマイナスということは、逆に考えれば、ダジャレが出た時点で、そのコメディは空気感が下がる。つまり、持ち上げの余地が生まれるのだ。
ダジャレを使用する際には、リアクションでカバーすること。
ダジャレを質の高いコメディにするには、それをしたほうが良いだろう。
もしカバーがなければ、それはボケだけ、ツッコミだけで終わったということだ。
無論、白けた感じを意図的に出したいならそれでも良い。
王がダジャレを言って周囲が静まり返る。
こういった惨めさを演出することで、笑いを表現することもできるからだ。
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