第4話『なまはげに抱きしめられたい』十句
満天の夏の銀河を引き連れて
雷神が馳せ参じるは君の夏
賑やかに雨蛙鳴く闇ひとつ
なまはげに抱きしめられたい泣く子のように
炎天下人類消えて国も無し
水中花競う妖艶なりしきみ
ひとりには影ひとつあり百合の花
体だけ遠いままの君のまま
ただ寒いだけじゃない、君がいない
腕まくりまたもや君は虹つかむ
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