図書館トマト大祭
ミンイチ
第1話
この地域の図書館には、年に一度のあるイベントがある。
それは、「トマト大祭」だ。
内容を簡単に説明すると、利用者側が図書館にトマトを投げつけ、職員側は蔵書にトマトがつかないようにトマトを投げて防衛するというものだ。
いつから、そして何故これが始まったのかは伝わっていないが、それなりに古いものなのはわかっている。
そして、なぜかこのイベントでカップルが成立するのが多いため、「運命の人が見つかるイベント」として少しだけ有名だ。
イベントは午前11時から始まる。
そして、イベントは30分間行われる
11時までには事前に行われた抽選に当たった利用者側の男女それぞれ250人と、図書館の職員と職員側として参加する有志の人々にトマトが配られる。
11時になると、利用者側からトマトが投げられ始める。
そして、職員側がそれを体を張ってトマトを止めたり、トマトをトマトで撃ち落としたりする。
それを用意したトマトがすべて無くなるか、30分をすぎるまで続ける。
本を汚すためにトマトを投げているが、本当に汚してしまってはいけないので、図書館の扉、窓などを全て閉め、本棚ごとシートでくるんで汚れるのを防いでいる。
イベントが終わると、まずは図書館の建物全体の清掃が始まる。
そして清掃が終わると、残ったトマトを使った料理がふるまわれる。
また、このイベントでよい相手を見つけられなかった人は次の年に職員側として参加するのだ。
図書館トマト大祭 ミンイチ @DoTK
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます