お昼寝デイリーミッション

ミンイチ

第1話

 今日も今日とて、いつもと同じ時間に昼寝をする。


 そして、いつもと同じような夢を見る。


 夢の始めには「デイリーミッション」と書かれた紙が現れ、マス目になっている所の1つににスタンプが押される。


 その後、現実世界でも見たことがある気がする少女や少年たちが案内役として現れる。


 そして彼らに従って様々なことをする。


 何かの生き物に餌をやったり、野菜の下拵えをしたりするような日常的なものや、n回スクワットをするなどのような筋トレ、さらには、彼らの頭を撫でるといったよくわからないものもある。


 それらのことを1つ完了するごとに「デイリーミッション」の紙に1つスタンプが押される。


 そして、すべてのマスにスタンプが押されると紙は消え、彼らが私を祝うような仕草をすると目が覚める。


 どれほど時間をかけてミッションを終わらそうが、どれほど厳しいミッションをしたとしても、目が覚めるのは寝始めてから30分後であり、体には倦怠感が残っているどころか、眠る前よりも体の調子が良くなっているように感じる。


 そして、ポケットやカバンにはチョコレートやアメ、煎餅などのおやついつの間にか入っている。


 寝る前に入っていないことを確認したにも関わらずだ。


 そして、そのおやつを食べてその後の授業(今では仕事になったが)を頑張るのだ。

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