~Prologue~

穢=赤坂 穢魅

圭=鎌田 圭太




ー15年前ー


穢『けーくん、また友達とケンカしたの?』

圭『べ、別に、ケンカに負けて拗ねてる訳ちゃうし...』

穢『自分で言っちゃってるじゃんw』

穢『けーくんは身体が弱いんだからケンカしちゃダメでしょ?』

圭『でも、向こうが...』

穢『いい?けーくん、そういう男は男らしくないんだよ?』

圭『…。謝りに行ってくる...』

穢『よし、偉い!』




俺には穢魅という幼馴染がいた。


しかし、先月引っ越してしまった。


俺は15年前からずっと穢魅にいろんな事で面倒を見てもらっていた。


そして面倒を見てもらっている内にいつの間にか好きになってた。


だから引っ越す前に思いを伝えたかった。


しかし意気地なしの俺は思いを伝えることができなかった。


まぁ穢魅は可愛くて勉強・スポーツもほぼ出来て絵に書いたような人だったから俺なんかとは釣り合わないやろうけどな...。


でももしもう一度穢魅に会えたら...。


その時は思いを伝えたいな。




神様、お願いします。




もう一度、もう一度でいいから...






穢魅に会わせて下さい...。





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